日奈久断層帯とは?10年で震度7が3回起きた理由【保存版】

こんにちは。「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」防災士の後藤です。
2026年7月28日の夕方、熊本県で震度7の揺れが観測されました。「またか」と思われた方も多いと思います。熊本県が震度7に見舞われたのは、2016年4月の2回に続いて3回目。10年あまりの間に3度です。
なぜ同じ県で、これほど短い間隔で最大級の揺れが繰り返されるのか。その鍵を握っているのが日奈久断層帯(ひなぐだんそうたい)という活断層です。
結論から言うと、日奈久断層帯は3つの区間に分かれており、2016年に動いたのは北側だけ。まだ動いていない区間が南に残っています。
日奈久断層帯とは、熊本県の益城町付近から宇城市・八代市を通り、八代海の海底を南下して鹿児島県北部方面へ延びる全長約80kmの活断層帯です。北端で布田川断層帯とつながり、両者を合わせると100km規模になります。
私は福島で防災用品を扱う会社を営みながら、防災士として地域の防災に関わっています。2011年の東日本大震災を福島で経験した立場から言えば、今回の熊本の地震は「九州の話」ではありません。この記事では、日奈久断層帯で何が起きているのかを整理したうえで、最後にあなたの住む地域の活断層をどう調べるかまで踏み込みます。
この記事でわかること
- 日奈久断層帯の位置と、3つの区間の分け方
- 熊本県で震度7が3回起きた理由(防災理科としての仕組み)
- 2016年と2026年で「動いた場所」がどう違うのか
- まだ動いていない八代海区間の評価と、その数字の読み方
- 自分の家の下に活断層があるかを無料で調べる3つの方法
日奈久断層帯とは何か仕組みを解説
日奈久断層帯の位置と3つの区間

熊本県の活断層を語るとき、必ず2つの断層帯がセットで出てきます。
布田川断層帯(ふたがわだんそうたい)は、阿蘇外輪山の西側斜面から益城町を通り、宇土半島の方向へ、おおむね北東から南西へ延びる断層帯です。
日奈久断層帯は、その南西側から枝分かれするように、宇城市・八代市を通って八代海の海底を南下し、鹿児島県北部方面へ延びます。2つはY字のような形でつながっており、地震調査研究推進本部(地震本部)では「布田川断層帯・日奈久断層帯」としてまとめて評価されています。合わせると100km規模になる、九州でも最大級の活断層帯です。
そして日奈久断層帯は、一本の長い断層としてひとまとめに扱われるのではなく、3つの区間に分けて評価されています。
| 区間名 | おおよその位置 | 2016年の活動 |
|---|---|---|
| 高野−白旗区間 (たかの−しらはた) | 最も北側。益城町周辺 | 活動した(前震) |
| 日奈久区間 | 中央。宇城市から八代市付近 | 活動しなかったとされる |
| 八代海区間 (やつしろかい) | 最も南側。八代海の海底を南下 | 活動しなかったとされる |
なぜ区間に分けるのか。活断層は、必ずしも全長が一度に動くわけではないからです。北側だけが動くこともあれば、南側だけが動くこともある。どの区間がどれだけ動くかで、地震の規模がまったく変わります。
布田川断層帯との関係とは

地震本部の評価では、日奈久断層帯の3区間は基本的に別々に活動すると推定される一方、全体が同時に活動する可能性も否定できないとされています。その場合はマグニチュード(M)7.7〜8.0程度。さらに布田川断層帯の布田川区間まで同時に動く場合には、M7.8〜8.2程度の地震になる可能性が指摘されています。
M8クラスというのは、内陸の活断層で起きる地震としては最大級です。
断層帯という言葉そのものが分かりにくいという方は、活断層とは何かを基礎から解説した記事もあわせて読んでいただくと、この先の話が入りやすくなると思います。
ここで挙げた規模の数値は「そういう可能性が指摘されている」という推定値です。地震の規模も発生確率も、調査の進展によって改訂されます。断定的な予測として受け取らないでください。
横ずれ断層型が起きる仕組み

令和8年熊本地震の発震機構は「横ずれ断層型」と発表されました。防災理科のパートとして、ここを押さえておくと理解が一気に進みます。
断層の動き方は、大きく3つに分けられます。
| タイプ | 地面にかかる力 | 動き方 | 代表的な例 |
|---|---|---|---|
| 正断層 | 左右に引っ張られる | 片側がずり落ちる | 内陸の一部の断層 |
| 逆断層 | 左右から押される | 片側がのし上がる | 海溝型のプレート境界地震 |
| 横ずれ断層 | 斜め方向にねじれる力 | 水平方向にすれ違う | 布田川・日奈久断層帯 |
布田川・日奈久断層帯は、この横ずれ断層型です。九州中部には、大きく見ると南北方向に地面が引き伸ばされ、東西方向から圧縮される力が働いています。その力の向きが、この地域の断層を横ずれさせる方向にぴったり合っているのですね。
産業技術総合研究所の解析でも、令和8年熊本地震の発震機構は、これまでの研究で知られていた力のかかり方(応力場)と整合する形で発生したと評価されています。つまり、あらかじめ知られていた力のかかり方と矛盾しない場所で起きたということです。
そもそも日本列島になぜこれほど力がかかっているのかという話は、日本列島と4つのプレートの関係を解説した記事で図解しています。
熊本で震度7が3回起きた理由

日本で震度7が観測された地震は、そう多くありません。1949年に震度7が設けられて以降、実際に観測された地震は10回に満たない数です。そのうち3回が、熊本県の、しかもほぼ同じ地域に集中しています。
| 発生日時 | 規模 | 震度7を観測した地点 |
|---|---|---|
| 2016年4月14日 21時26分 | M6.5 | 益城町 |
| 2016年4月16日 1時25分 | M7.3 | 益城町、西原村 |
| 2026年7月28日 16時27分 | M7.1 | 宇城市、氷川町 |
2016年は、最初の地震から約28時間後に、より大きな地震が起きました。同一の観測点で震度7を2度観測したのは、気象庁の観測史上初めてのことでした。このとき「1回目で助かったから大丈夫」と自宅に戻り、2回目で被災された方が多くおられました。「前震」という言葉が広く知られるようになったのは、この地震がきっかけです。当時の詳しい経緯は熊本地震の被害と教訓をまとめた記事で整理しています。
そして2026年7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。規模はM7.1(気象庁)、震源の深さは約16km、最大震度7を宇城市と八代郡氷川町で観測。有明・八代海に津波注意報が発表されました。国内で震度7が観測されたのは2024年1月1日の令和6年能登半島地震以来、熊本県内では2016年以来のことです。
3回とも共通しているのは、内陸の浅い場所で活断層が動いた地震だという点です。偶然が3回続いたのではなく、九州でも屈指の規模を持つ活断層帯が南北に走っている場所だから、起きているのですね。
熊本で震度7が3回起きた3つの理由
- 九州でも最大級の活断層帯(布田川・日奈久断層帯)が、県内を南北に走っているため
- この断層帯は区間ごとに別々に動くため、一度の地震で全部の力が解放されないため
- 一つの区間が動くと、隣接する区間に力が集中し、次の活動につながりやすいため
2016年と2026年で動いた場所

ここからが、今回の地震を理解するうえで最も重要な部分です。
地震調査委員会は2016年4月17日、次のように評価を発表しています。
- 本震(M7.3)= 布田川断層帯の布田川区間を含む約27kmの活動
- 前震(M6.5)= 日奈久断層帯の高野−白旗区間の活動
- 一連の地震活動は、2つの断層帯が連動するようにして発生したと考えられる
つまり2016年に動いたのは、日奈久断層帯のうちいちばん北側の高野−白旗区間まででした。日奈久区間と八代海区間は「割れ残り」として残された形です。この割れ残りの存在は、2016年の直後から専門家によって繰り返し指摘されてきました。
そして2026年。震度7を観測したのは宇城市と氷川町、つまり2016年の震源域より南側です。地震調査委員会によれば、今回の地震活動は主に日奈久断層帯の高野−白旗区間および日奈久区間に沿って分布しており、震源断層は日奈久区間の北東部とされています。10年をかけて、活動が北から南へ移った——そう見ることができます。
なぜ隣が動きやすくなるのか

断層がずれると、そのぶん周囲の岩盤にかかっていた力の配分が変わります。ずれた場所では力が解放されますが、その隣接部分では逆に力が強まることがあります。地震学ではこれを「静的応力変化」や「ひずみの再分配」と呼びます。
わかりやすく言えば、長い板を少しずつ折っていくイメージです。真ん中が折れると、その両隣に負荷が集中する。
2016年のあと、研究者はこの計算を行い、日奈久断層帯のまだ動いていない区間が地震活動の活発化する領域にあたることを指摘していました。そして10年後、実際にその南側で地震が起きています。産業技術総合研究所は今回、断層が力によってどれだけずれ動きやすいかを示す「スリップテンデンシー」という指標を計算し、日奈久区間と八代海区間で高い値を示しました。この2つの区間は、もともとずれ動きやすい状態にあったということです。
日奈久断層帯から学ぶ今日の備え
八代海区間の確率とSランク

では、いちばん南に残る八代海区間はどう評価されているのか。
地震調査委員会は八代海区間について、今後30年以内にM7.3程度の地震が発生する確率を「ほぼ0〜16%」と評価しています。そしてこの数値は、政府の分類で切迫度が最も高いSランク(3%以上)に位置づけられています(出典:地震調査研究推進本部『布田川断層帯・日奈久断層帯』)。
| ランク | 30年以内の発生確率 | 意味 |
|---|---|---|
| Sランク | 3%以上 | 高い |
| Aランク | 0.1〜3% | やや高い |
| Zランク | 0.1%未満 | — |
| Xランク | 不明 | すぐに地震が起こることが否定できない |
「16%」を低いと感じるかもしれません。しかし活断層の地震は数千年に一度の現象です。数千年周期の出来事が「これから30年のうちに16%」というのは、活断層の世界では相当に高い部類に入ります。
この数字は今回の地震を反映する前の評価です。令和8年熊本地震で日奈久区間の北東部などが活動したため、各区間の評価は今後改訂される見込みです。八代海区間についても、隣が動いた影響が織り込まれることになります。数字を鵜呑みにするのではなく、「数字は更新されるもの」という前提で受け取り、必ず地震本部の最新資料をご確認ください。
確率ほぼ0%は安全ではない

ここからが、九州以外にお住まいの方にこそ読んでいただきたいところです。
私が暮らす福島県で最も大きな活断層は「福島盆地西縁断層帯(ふくしまぼんちせいえんだんそうたい)」です。宮城県白石市付近から国見町、桑折町を経て、福島市の土湯温泉町付近に至る全長約50kmの断層帯。私の会社がある福島市も、その真上と言っていい場所にあります。
| 項目 | 八代海区間(熊本) | 福島盆地西縁断層帯(福島) |
|---|---|---|
| 想定される規模 | M7.3程度 | M7.8程度 |
| 30年以内の発生確率 | ほぼ0〜16% | ほぼ0% |
| 平均活動間隔 | 1,100〜6,400年程度 | 8,000年程度 |
| 最新活動時期 | 約1,700年前以後〜約900年前以前 | 約2,200年前以後〜西暦3世紀以前 |
お気づきでしょうか。確率は圧倒的に低いのに、想定される地震の規模は福島のほうが大きいのです。
なぜこうなるのか。活断層の発生確率は「平均活動間隔」と「前回いつ動いたか」から計算されます。福島盆地西縁断層帯は平均活動間隔が8,000年程度で、最後に動いたのが約2,200年前以後と推定されている。まだ周期の3割も経っていないので、確率としては低く出ます。
しかしこれは「あと5,000年は安全」という意味ではありません。8,000年という数字そのものが、限られた調査結果からの推定値です。しかも活断層の活動間隔は、きれいに一定ではありません。
2016年の熊本地震のとき、布田川区間の30年以内の発生確率は「ほぼ0%〜0.9%」と評価されていました。そこで震度7が起きています。1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を起こした断層も、事前に「危険度が突出して高い」と見なされていたわけではありませんでした。活断層の確率は、起きにくさを保証するものではなく、あくまで限られた調査データからの推定です。
自宅周辺の活断層を調べる方法

「では自分の地域はどうなのか」と思われた方へ。調べる方法は公開されています。すべて無料です。
1. J-SHIS 地震ハザードステーション
防災科学技術研究所が運営する地図サービスです。住所を入力すると、その地点で今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が地図上に表示され、活断層の位置も重ねて表示できます。
- サイトを開き、検索窓に住所を入力する
- 「表層地盤」を見て、地盤の揺れやすさを確認する
- 「主要活断層帯」レイヤーを表示して、断層線との距離を確認する
地盤の揺れやすさは見落とされがちですが、非常に重要です。同じ市内でも、埋め立て地や旧河道では揺れが増幅されます。
2. 地震調査研究推進本部の長期評価
地震本部のサイトには、都道府県別の主要活断層一覧が公開されています。自分の県のページを開けば、県内の活断層の名前、想定される規模、30年以内の発生確率、ランクが一覧で確認できます。この記事で紹介した数字も、すべてここから取っています。一覧は改訂されるので、必ず最新版をご確認ください。
3. 自治体のハザードマップ
市区町村が公開しているハザードマップには、活断層による揺れの想定に加えて、液状化の危険度、土砂災害警戒区域、浸水想定区域が載っています。活断層だけを見ていると片手落ちです。多くの地域では、地震よりも水害のほうが遭遇確率は高いのですね。紙のハザードマップを一部、家に置いておくことをおすすめします。停電時にスマートフォンで見られる保証はありません。
防災用品を一つずつ揃えるのが難しい方へ。HIHでは、福島の被災経験と防災士の視点をもとに考えた防災リュックを楽天市場で販売しています。
楽天市場でHIH防災リュックを見る →

直下型地震に備える家具固定

活断層による地震は、いわゆる直下型(内陸地殻内地震)です。震源が浅く、真下で起きます。
海溝型地震なら、緊急地震速報から主要動まで数十秒の猶予がある場合もあります。しかし直下型では、速報が鳴ったときにはもう揺れていることがほとんどです。つまり、揺れ始めてからできることはほぼありません。すべては揺れる前に決まっています。
2011年3月11日、私は福島市の事務所であの揺れを経験しました。自宅に戻ると家具が倒れ、壁にはヒビが入っていました。家族は無事でしたが、あのとき固定していたかどうかで結果が変わっていた可能性は十分にあります。直下型地震で命が失われる原因の多くは、建物の倒壊と、家具の転倒・落下物です。
今夜のうちにできること
- 寝室に、倒れて出入口をふさぐ家具を置かない
- 背の高い家具は上部を固定する(突っ張り棒は天井の強度がある位置に、壁側へ寄せて2本で)
- ベッドの頭側に、落ちてくるものを置かない
- 枕元にスリッパかスニーカーと懐中電灯を置く
最後の項目は軽視されがちですが、割れたガラスの上を裸足で歩けば、そこで動けなくなります。
断水とトイレの備えも同時に

今回の熊本の地震では、浄水場が被災したことで広い範囲で断水が発生しました。そして深刻な問題として浮上したのがトイレです。断水でトイレが使えず、使用を控えれば体調不良につながります。
水と食料は備えている人が増えました。しかし携帯トイレは、まだまだ普及が進んでいないと感じます。人間は食べなくても数日生きられますが、排泄は1日で止められません。1人あたり1日5回として、家族4人で1週間なら140回分。この数字を一度計算してみてください。
頭部の保護についても同じことが言えます。落下物から頭を守れるかどうかは、その場に用意があるかどうかだけで決まります。就寝スペースや玄関に置いておける備えとして、防災ヘルメット「ボウメット」の詳細もご覧いただければと思います。
まとめ|日奈久断層帯と今日の備え

日奈久断層帯について、この記事で押さえた要点を整理します。
- 日奈久断層帯は布田川断層帯と一体で評価される、九州最大級の活断層帯
- 高野−白旗・日奈久・八代海の3区間に分かれ、区間ごとに動く
- 2016年は北側、2026年はより南側で活動した
- 最南部の八代海区間はSランク評価で、数字は今後改訂される見込み
- 確率が低い断層でも、想定規模が大きいことがある(福島盆地西縁断層帯はM7.8程度)
- 自分の地域はJ-SHIS・地震本部・自治体ハザードマップの3つで無料で調べられる
活断層の話から始まって、最後がトイレや家具固定の話になるのは唐突に感じられるかもしれません。しかし断層の位置を知ることと、トイレを備えることは、どちらも同じ一つの問いへの答えです。
「この場所で、家族が生き延びるために何が要るか」
熊本で3度目の震度7が起きた今、その問いを自分の住む場所に置き換えてみていただきたいと思います。日奈久断層帯の話は、九州だけの話ではありません。
今日の防災チェックリスト
- J-SHISで自宅の住所を入力し、活断層との距離と地盤を確認する
- 自治体のハザードマップを紙で1部、家に置く
- 寝室の家具の配置を見直し、上部を固定する
- 枕元に靴と懐中電灯を置く
- 携帯トイレの数を数え、家族の人数×日数で足りるか計算する
- 家族の集合場所と連絡方法を、今日のうちに話す
よくある質問
Q. 日奈久断層帯はどこを通っていますか?
A. 熊本県の益城町周辺から、宇城市・八代市を経て八代海の海底を南下し、鹿児島県北部方面へ延びる活断層帯です。北端で布田川断層帯とつながっており、地震調査研究推進本部では「布田川断層帯・日奈久断層帯」としてまとめて評価されています。高野−白旗区間、日奈久区間、八代海区間の3区間に区分されています。
Q. 2016年と2026年の地震は同じ日奈久断層帯ですか?
A. 同じ断層帯ですが、動いた区間が異なります。2016年は布田川断層帯の布田川区間と、日奈久断層帯の高野−白旗区間が連動しました。2026年7月28日の令和8年熊本地震では、震源断層は日奈久区間の北東部とされています。断層帯の活動が北から南へ移った形です。
Q. 日奈久断層帯の八代海区間はこれから動きますか?
A. 予測はできません。地震調査委員会は八代海区間について、今後30年以内にM7.3程度の地震が発生する確率をほぼ0〜16%、切迫度が最も高いSランクと評価しています。ただしこの数値は令和8年熊本地震の発生を反映する前の評価であり、今後改訂される見込みです。最新の評価は地震調査研究推進本部の公表資料をご確認ください。
Q. 活断層の「Sランク」とはどういう意味ですか?
A. 活断層の切迫度を示す4段階評価のうち、最も高いランクです。30年以内の地震発生確率が3%以上のものがSランク(高い)、0.1〜3%がAランク(やや高い)、0.1%未満がZランクとされています。確率が不明で、すぐに地震が起こることが否定できないものはXランクに分類されます。
Q. 活断層の近くに住んでいたら引っ越すべきですか?
A. その必要はないと考えます。日本の国土に活断層のない場所を探すことは現実的ではなく、活断層から離れていても海溝型地震や水害のリスクがあります。重要なのは、その土地のリスクを正確に知ったうえで、建物の耐震性を確認し、家具を固定し、断水や停電が長期化しても生活を維持できる備えを持つことです。
参考・出典
- 気象庁「令和8年熊本地震」に関する発表資料
- 地震調査研究推進本部「布田川断層帯・日奈久断層帯」「福島盆地西縁断層帯」「主要活断層の長期評価結果一覧」
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センター「令和8年(2026年)熊本地震の関連情報」
- 防災科学技術研究所「J-SHIS 地震ハザードステーション」
数値データはあくまで一般的な目安です。正確な情報は公式サイトでご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。なお本記事に記載した地震発生確率は執筆時点の公表値であり、令和8年熊本地震を受けて改訂される見込みです。
🛡️ 防災士監修記事
後藤 秀和(ごとう ひでかず)
防災士/株式会社ヒカリネット 代表取締役
2011年3月11日、東日本大震災を福島で経験。「あのとき備えていたら」という後悔をなくすため、防災士資格を取得し、防災ブランド HIH(エイチアイエイチ/Hope is Here)を設立。防災セット累計出荷20万個超、法人導入実績300社以上。


