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火災旋風とは?3つの発生条件と逃げ方を防災士が解説

火災旋風とは何かと3つの発生条件を防災士が解説する記事のアイキャッチ画像

火災旋風とは?3つの発生条件と逃げ方を防災士が解説

こんにちは。「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」防災士の後藤です。

「火災旋風」という言葉を、地震の特集番組やネットの記事で目にしたことはありませんか。炎が渦を巻いて立ち上がり、人や荷車まで空に舞い上げたという関東大震災の記録は、正直なところ現実離れして聞こえるかもしれません。私も最初にこの現象を知ったときは、どこか作り話のような感覚がありました。

でも、これは日本の都市で実際に起きたことです。しかも過去の話ではなく、東日本大震災でも東北の被災地で目撃されています。

火災旋風は、いつどこで発生するかを予測する方法がまだ確立されていません。だからこそ備えの方向は「渦から逃げる方法」ではなく、「渦が育つ状況を作らず、身軽に早く逃げること」に絞られます。

火災旋風とは、大規模な火災の際に火災域やその周辺で発生する竜巻状の渦のことです。炎を含む火柱状の渦もあれば、炎を含まない渦柱もあり、その猛烈な風が人や物を吹き飛ばし、火の粉を広範囲に飛ばして急速な延焼をもたらします。

この記事では、火災旋風の仕組みと発生条件、関東大震災で何が起きたのか、そして現代の私たちが今日からできることを、防災士の視点で整理していきます。

この記事でわかること

  • 火災旋風とは何か、竜巻や普通の火災と何が違うのか
  • 発生の仕組みと、これまでに分かっている3つの条件
  • 関東大震災の被服廠跡で被害が拡大した構造的な理由
  • 首都直下地震の最新想定と、今日から始められる備え
目次

火災旋風とは何かと発生の仕組み

火災旋風とは簡単に言うと何か

火災旋風の2種類の渦(炎を含む渦と含まない渦)を示す図解イラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

火災旋風を一言でいえば、「火事が作り出した巨大なつむじ風」です。読み方は「かさいせんぷう」。英語では fire whirl や fire tornado と呼ばれます。

総務省の資料では、火災時に火災域やその周辺で発生する竜巻状の渦と定義されています。火柱状の渦もあれば炎を含まない渦柱もあり、その猛烈な風が人や物を吹き飛ばして死傷者を出し、火の粉を広範囲に飛ばして急速な延焼拡大をもたらすとされています(出典:気象庁『「関東大震災から100年」特設サイト 大正関東地震の概要』)。

ここで押さえておきたいのは、専門機関が「旋風」と「火災旋風」を区別していることです。消防庁の消防研究センターによれば、大規模な市街地火災では竜巻状の空気の渦である「旋風」が発生し、それが人や物を吹き飛ばすだけでなく、炎を含んだ渦である「火災旋風」に発展することもあるとされています。

つまり、炎が見えていなくても危険な渦は存在するということですね。黒っぽい煙の柱が回転しているだけでも、その中は人が立っていられない風速になっている可能性があります。

発生するメカニズムと上昇気流

上昇気流と周囲から流れ込む空気の動きを示す断面図イラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

ここからは少し「防災理科」の話になります。難しい数式は使いませんので、イメージだけつかんでください。

火災旋風の心臓部にあるのは上昇気流です。大規模な火災が起きると、その場所の空気が一気に熱せられます。熱い空気は軽いので、猛烈な勢いで上へ上へと吸い上げられていきます。これが強力な上昇気流です。

空気が上に抜けていくと、その下は空気が薄くなります。すると周囲から新しい空気が四方八方から流れ込んできます。ここまではストーブの上に手をかざすと熱風を感じるのと同じ、ごく普通の物理現象です。上昇気流のでき方と発生条件について解説した記事もあわせて読むと、この部分の理解がぐっと深まると思います。

問題は、流れ込む空気がまっすぐ中心へ向かわない場合です。建物や地形、そして横から吹く風の影響で、空気の流れがわずかにねじれる。そのねじれが上昇気流に引き伸ばされると、フィギュアスケートの選手が腕を縮めて回転を速めるように、渦が一気に加速します。

火災旋風が生まれる3ステップ

  1. 大規模な火災が強力な上昇気流を作る
  2. 周囲から空気が流れ込むが、横風や建物の影響でねじれが生じる
  3. ねじれが上昇気流に引き伸ばされ、細く速い渦に成長する

渦がいったん立ち上がると、今度は自分で新鮮な空気(酸素)を吸い込みながら燃え続けるため、さらに勢いを増します。火が渦を作り、渦が火を強める。この悪循環が火災旋風の恐ろしさです。

火災旋風が発生する3つの条件

火災旋風の発生に共通して観察される3つの条件を示す図解
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

ここで正直にお伝えしなければならないことがあります。

火災旋風の発生条件やメカニズムは、現時点でまだ解明されていません。消防研究センターも「発生条件や発生メカニズムはいまだ解明されておらず、その対策も全くとられていないのが現状」として、実験による研究を続けている段階です。「この条件なら必ず起きる」「この条件なら絶対に起きない」と断言できる段階ではない、という前提でお読みください。

そのうえで、これまでの実験や災害記録から共通して観察されている条件が3つあります。

条件内容現代の街に当てはめると
①大規模な火災域小さな火災旋風は大きな被害を出しにくく、被害の大きいものは大規模な火災域とその近辺で発生するとされる木造住宅密集地域での同時多発火災
②空気の流れのねじれ横風や建物・地形による気流の乱れが渦の種になるビルや高架、河川沿いなど風の乱れやすい場所
③燃えるものの集積渦を維持する燃料が中心付近にあると持続・成長しやすい屋外の可燃物、避難者が持ち込んだ荷物

③は見落とされがちですが、後ほど触れる関東大震災の記録で決定的な意味を持ちます。燃えるものが集まっている場所は、渦にとっての燃料庫になるということです。

風速と温度はどこまで上がるか

火災旋風の高さを高層ビルと比較して示すスケール図
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

「人が飛ばされた」という記録の信憑性を疑う方も多いのですが、規模の推定値を見ると納得できる部分があります。

消防研究センターが東日本大震災後に現地調査を行った気仙沼市の事例では、目撃された火災旋風は炎を含んだ火柱状の渦柱で、高さは約230mまたは約230m未満、直径は約55mまたは約130mと推定されています。この幅は目撃者による証言の違いによるものです。高さ230mといえば、超高層ビルに匹敵する規模の渦が街の上に立ったことになります。

温度についてもよく質問をいただきます。関東大震災の際、中央気象台(現在の千代田区)では火災のため正式な観測値が得られませんでしたが、測器の記録は大幅に上昇し、9月2日はじめには45℃以上に達したと記録されています。

この45℃という数字は「火災旋風そのものの温度」ではなく、大火災に包まれた市街地の気温記録である点にご注意ください。渦の内部はこれよりはるかに高温だったと考えられますが、正確な実測値は残っていません。

そしてもう一つ、私が最も驚いた事実があります。気仙沼で火災旋風が目撃された当時、現場から約1.4km離れた地点の平均風速は午前3時が1.7m/s、4時が0.2m/s、5時が0.4m/sでした。ほとんど無風だったのです。

「強い風の日だけ気をつければいい」という思い込みは、ここで崩れます。弱風の条件下でも火災旋風は発生し得るということです。

竜巻や火災積乱雲との違い

火災旋風・竜巻・つむじ風の発生源の違いを比較したイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

混同されやすい現象を整理しておきます。

現象エネルギー源規模の目安予測
火災旋風地上の火災による熱直径数m〜100m超発生条件が未解明で困難
竜巻発達した積乱雲直径数十m〜数百m気象情報である程度予測
つむじ風地面の日射による加熱直径数m程度予測不要な小規模現象

火災旋風は空ではなく地上の火が作る渦である点が決定的な違いです。竜巻のように気象レーダーで捉えて注意報を出す、という対応ができません。だからこそ「予測して避ける」ではなく「そもそも大火災を起こさない・大火災の近くにいない」という発想が必要になるわけですね。

関東大震災の火災旋風から学ぶ避難

関東大震災でなぜ起きたのか

大正時代の木造家屋が並ぶ街並みと風向きの変化を示すイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

1923年(大正12年)9月1日11時58分、神奈川県西部を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生しました。発生が昼食の時間と重なったことから多くの火災が起き、被害が拡大しています。死者・行方不明者は10万5千人余とされ、その9割が焼死であったと内閣府は記しています。

なぜあの日、これほどの火災になったのか。内閣府の資料は、複数の要因が重なった結果として説明しています。

  • 東京市の火災は地震直後から発生し、9月3日午前10時の鎮火まで46時間続いた
  • 全出火点134か所のうち即時消し止められたのは57か所、消し残った77か所が延焼火災となった
  • 市域全面積の43.6%にあたる34.7km²が焼失した
  • 日本海に弱い台風があり、火災の時間帯には風速10mを越える強い風が吹いていた
  • しかも南風から西風、北風、再び南風と風向きが変わり続けた

この最後の一点が、私にはいちばん重く感じられます。風向きが変わり続けたことが延焼範囲を拡大し、避難者の逃げ惑いを生じさせたと内閣府は記しています。昨日まで正しかった避難方向が、数時間で間違いになる——そんな状況だったわけです。

加えて当時は、地震による断水と同時多発火災が想定されていませんでした。最新の消防装備があっても、水がなければ使えません。

本所被服廠跡で起きたこと

四方を囲まれた広場と川の位置関係を示す模式的な地図イラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

現在の東京都墨田区・横網町公園の場所には、かつて陸軍被服本廠がありました。震災前年の大正11年に赤羽へ移転していたため、約66,000㎡の広い空き地になっていたのです。

火災で焼け出された人々は、安全と思われていたこの空き地に避難してきました。この判断自体は、当時としてごく合理的なものでした。火から離れた広い場所を目指すのは、今の私たちが教わっている行動とも一致します。

しかし内閣府の記録によれば、その時点で被服廠跡地は四方を火災域に囲まれ、すでに逃げ場のない状態になっていました。そこへ、隅田川の対岸にあった東京高等工業学校を火元とする大規模な火災域から発生した火災旋風が、川を越えて西側から襲ったとされています。

さらに被害を大きくしたのが、避難者たちが持ち込んだ家財道具などの可燃物でした。飛び火や火の粉で着火し、強風と火災旋風によってあっという間に火の海になったと記録されています。旋風は人や荷車、屋根瓦、トタン板、石やレンガも空中に巻き上げたという証言も残っています。

この場所だけで約3万8千人の命が失われました。内閣府の報告書によれば、東京では被服廠跡以外に110個、横浜市でも30個の旋風が報告されているとされています。

ここで強調したいのは、「広場に逃げた判断が誤りだった」という話ではないということです。公的資料が指摘しているのは、四方を囲まれる前に動けなかったことと、燃えるものが大量に持ち込まれていたこと。つまりタイミングと荷物という、構造の問題です。

一方で、同じ震災で延焼を免れた地域もあります。神田和泉町・佐久間町です。住民の必死の消火活動に加え、西側に貨物駅、南側に神田川があり、北側と東側が不燃建物に囲まれていて木造密集市街地と接していなかったこと、震災前年に完成したポンプ所があったことなど、いくつかの好条件が重なったと内閣府は分析しています。条件が違えば、結果は変わり得たのです。

日本で記録された主な発生事例

火災旋風が記録された災害を時系列で並べた年表風イラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

火災旋風は関東大震災だけの現象ではありません。

災害状況読み取れること
関東大震災(1923年)東京で110個以上、横浜で30個が報告されたとされる同時多発火災+強風+風向変化
東日本大震災(2011年・気仙沼)津波被災地の市街地火災で高さ約230mの火柱状の渦を目撃弱風下でも発生し得る
大規模な林野火災山林火災でも炎の渦が観測されている市街地に限らず発生する

気仙沼の事例は、私にとって他人事ではありません。あの2011年3月11日、私は福島市北矢野目の事務所でパソコンに向かっていて被災しました。揺れの後、家族の安否を確かめるために車で自宅へ向かい、普段10分の道のりが渋滞で40分かかりました。同じ東北で、同じ日に始まった火災の中で、こんな現象が起きていたことを後から知ったときの感覚は今も残っています。

あのとき私が経験したのは、停電と物資不足と情報の途絶でした。ガソリンスタンドに3日連続で6時間ずつ並び、夜は懐中電灯もランタンもない暗闇の中で、生後半年を過ぎたばかりの娘の顔さえ見えませんでした。防災士として今こうしてお伝えできるのは、あの数日間があったからです。

首都直下地震で想定される危険

木造住宅密集地域と高層ビル街が混在する現代都市の俯瞰イラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

では、現代の日本で火災旋風のリスクはどう見積もられているのでしょうか。

2025年12月に中央防災会議のワーキンググループがまとめた首都直下地震の被害想定では、被害が最悪となるのは冬の午後6時ごろに毎秒8メートルの風が吹くケースとされています。

項目最新想定(2025年12月)
全壊・焼失棟数最大約40万棟(うち火災焼失 約27万棟)
死者最大約1.8万人
うち火災による死者約1.2万人
うち建物倒壊による死者約5,300人

注目していただきたいのは、この数字が2013年の想定から3割強減少していることです。住宅の耐震化、感震ブレーカーの普及、火を使う機会が減ったことなどが背景にあるとされています。備えは確実に効いているのです。

それでも、死者の内訳を見れば火災が建物倒壊の2倍以上を占めています。首都直下地震で最も多くの命を奪うと想定されているのは、揺れではなく火だということですね。

火のもとを断つ話でいえば、地震火災の出火原因として最も警戒すべきなのが通電火災です。停電が復旧した瞬間に、倒れたままの暖房器具や傷ついた配線から出火する現象で、通電火災の原因と感震ブレーカーによる対策を知っておくと、火災旋風の「材料」を作らない備えにつながります。出火が減れば火災域は育たず、渦も育たない。この順序で考えるのが現実的です。

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火災旋風の逃げ方と日頃の備え

玄関にすぐ持ち出せる状態で置かれた軽量な防災リュックのイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

ここまで読んでくださった方に、いちばん大事な結論をお伝えします。

火災旋風には「これをすれば助かる」という確実な避け方がありません。発生条件が未解明である以上、渦を予測して回避することはできないからです。したがって備えは次の2方向に絞られます。
①渦が育つ「大規模な火災域」を作らないこと
②その場所から早く、身軽に離れること

具体的な行動に落とすと、こうなります。

タイミングやることねらい
平常時住まいの耐震化、家具の転倒防止、感震ブレーカーの設置、住宅用消火器の備えそもそも出火させない
平常時広域避難場所と、そこへの複数ルートを家族で確認一方向が塞がれても動ける
揺れの直後火元の確認と初期消火(炎が天井に届く前まで)火災域を育てない
避難時ブレーカーを落とす/荷物は背負って走れる量だけ通電火災の防止と機動力の確保
避難中火災の風下を避け、留まらず移動を続ける火災域の近くに滞在しない

平成25年(2013年)の内閣府の試算では、首都直下地震の焼失棟数は電気火災対策で2分の1に、さらに初期消火成功率の向上で20分の1まで減らせるとされています。一人ひとりの行動が、街全体の火災域の大きさを左右するわけです。避難時の基本動作については地震が起きた時に取るべき行動と時間軸の考え方も参考にしてください。

そしてもう一つ。被服廠跡の記録が現代の私たちに突きつけているのは、持ち出す荷物の量が命に直結するという事実です。当時、人々が運び込んだ家財道具は、渦にとっての燃料になりました。

HIHでは、防災リュックの重さを男性10kg以下・女性7kg以下、理想は男性8kg以下・女性5kg以下を目安としてお伝えしています。一般には男性15kg・女性10kgとされることもありますが、それでは走れません。100年前の記録が教えているのは、まさにここだと思うのです。

何を入れればいいか迷う方は、まず下のチェックから始めてみてください。

今日できるチェック

  • 感震ブレーカーは設置されているか
  • 寝室と玄関の家具は固定されているか
  • 防災リュックを背負って、実際に走れる重さか
  • 広域避難場所までのルートを2通り言えるか
  • 家族で「風向きが変わったら」を話し合ったことがあるか

チェックして足りないものが見つかった方は、被災経験から中身を整理した防災リュックの選び方を出発点にしてみてください。市販のセットは完成品ではなく、あくまで家族に合わせて調整するためのスタート地点です。

火災旋風という現象は、たしかに恐ろしいものです。けれど公的資料を読み解いていくと、そこにあるのは「運が悪かった」という話ではなく、出火・延焼・避難という一つひとつの段階で結果が変わり得たという記録でした。神田和泉町が焼け残ったように、条件は変えられます。

不安をあおるためにこの記事を書いたのではありません。正しく恐れて、淡々と備える。それが火災旋風に対して私たちができる、いちばん確実なことだと思っています。

数値データはあくまで一般的な目安です。正確な情報は公式サイトでご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

よくある質問

Q. 火災旋風とはどのような現象ですか?

A. 大規模な火災の際に、火災域やその周辺で発生する竜巻状の渦のことです。炎を含む火柱状の渦と、炎を含まない渦柱の2種類があるとされています。猛烈な風で人や物を吹き飛ばし、火の粉を広範囲に飛ばして延焼を急速に拡大させます。

Q. 火災旋風はどこに逃げれば安全ですか?

A. 残念ながら「ここなら安全」と断定できる場所はありません。発生条件が未解明のため、渦を予測して避けることができないからです。大規模な火災域から早く、身軽に離れることが現実的な対応になります。広域避難場所への複数ルートを事前に確認しておいてください。

Q. 火災旋風は強い風の日にしか起きないのですか?

A. いいえ、弱風下でも発生した記録があります。東日本大震災の気仙沼市の事例では、目撃時刻の周辺で平均風速が毎秒0.2〜1.7メートルという、ほぼ無風に近い状況だったと調査されています。無風だから安心とは言えません。

Q. 火災旋風はどのような仕組みで発生するのですか?

A. 大規模な火災が強力な上昇気流を作り、そこへ周囲から空気が流れ込む際に、横風や建物の影響でねじれが生じます。そのねじれが上昇気流に引き伸ばされることで渦に成長するとされています。ただし詳細な発生メカニズムは現在も研究段階にあります。

Q. 関東大震災の火災旋風はなぜあれほどの被害になったのですか?

A. 複数の要因が重なった結果とされています。昼食時の同時多発火災、断水による消火不能、風速10メートルを越える強風と風向きの変化、そして避難者が持ち込んだ家財道具が可燃物になったことなどが公的資料で指摘されています。単一の原因に帰することはできません。


🛡️ 防災士監修記事

後藤 秀和(ごとう ひでかず)

防災士/株式会社ヒカリネット 代表取締役

2011年3月11日、東日本大震災を福島で経験。「あのとき備えていたら」という後悔をなくすため、防災士資格を取得し、防災ブランド HIH(エイチアイエイチ/Hope is Here)を設立。防災セット累計出荷20万個超、法人導入実績300社以上。

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この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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