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【2026年版】地震に備えるものリスト完全版

【2026年版】地震に備えるものリスト完全版|命を守る・持ち出す・備蓄する

「何から準備すればいいのか分からない」「リストを見ても、結局わが家に必要なものが判断できない」。地震への備えは、そう感じて手が止まってしまう方がとても多いものです。あなたも、棚にしまったままの防災グッズが本当に役立つのか、不安に思っていませんか。

「地震に備えるものリスト」とは、命を守るための持ち出し品と、避難生活を支える備蓄品を、家族構成や状況に合わせて整理した一覧のことです。この記事では、まず命を守るために必要なものから、緊急時に持って逃げるもの、食べ物と水の備蓄、あると便利なグッズ、そして子供や高齢者への配慮までを順番に解説します。さらに、被災された方々の声をもとに「地震の時、本当になくて困ったものは何か」「意外といらなかったものは何か」もお伝えします。読み終えるころには、わが家に合った備えを自分で組み立てられるはずです。

  • 本当に必要な防災グッズが、揃える順番とともにわかる
  • 家族構成や状況に応じた備えが理解できる
  • 被災経験から学ぶ「困ったもの・役立ったもの・いらなかったもの」がわかる
  • 備えを定期的に見直し、管理する方法が身につく
防災セットの見積もり依頼
目次

基本的な地震に備えるものリスト|まず揃える5カテゴリ

地震に備えるものは、「水」「食料」「情報収集手段」「衛生用品」「救急用品」の5カテゴリから揃えるのが基本です。この5つを軸にすれば、抜け漏れなく準備を始められます。そのうえで、まず「命を守る最低限」から手をつけ、次に「持ち出し」「在宅備蓄」「生活の質」へと広げていくのが、迷わないコツです。

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  • 命を守るために必要なもの一覧
  • 地震で持って逃げるものは?
  • 備蓄リスト 食べ物と水について
  • あると便利な地震対策グッズ
  • 子供の年齢に合わせた備え
  • 高齢者のために準備するもの

命を守るために必要なもの一覧

命を守るために最優先で揃えるのは、「水」「食料」「情報収集手段」「衛生用品」「救急用品」の5カテゴリです。これらは非常用持ち出し袋として、避難時にすぐ持ち出せる場所にまとめておきます。中でも、清潔な飲料水と断水時に使える携帯トイレは、生命維持と感染症予防の観点から欠かせません。

地震が起きると、電気・ガス・水道といったライフラインが止まり、情報も錯綜します。救助や支援が本格化するまでの数日間を自力で乗り切るために、この持ち出し袋が文字どおりの生命線になります。一つでも欠けると、避難生活の安全と健康を保つのが一気に難しくなるため、まずは下の表で抜け漏れを確認してみてください。首相官邸のウェブサイト(2026年時点)でも、これらの備えの重要性が示されています。

カテゴリ品目備考
貴重品現金(小銭多め)、身分証明書・健康保険証のコピー、預金通帳のコピー、印鑑停電時には電子マネーやATMが使えません。公衆電話や自動販売機用に10円玉や100円玉を多めに準備しましょう。コピー類は防水ケースに入れると安心です。
飲料水・食料飲料水(500ml×2本程度)、非常食(栄養補助食品、飴、羊羹など)持ち出し袋に入れるのは、避難所までの移動中に消費する最低限の量です。重くなりすぎると迅速な避難の妨げになるため、軽量で高カロリーなものを選びましょう。
情報・通信携帯ラジオ(手回し充電式が望ましい)、予備電池、モバイルバッテリースマートフォンの電波が途絶えたり、充電が切れたりする状況を想定し、電池不要で情報収集できるラジオは必須です。モバイルバッテリーはフル充電を維持しましょう。
照明・安全ヘッドライト、軍手(滑り止め付き)、防災ホイッスル両手が自由に使えるヘッドライトは、夜間の避難や作業で非常に役立ちます。ホイッスルは、瓦礫の下敷きになった際など、少ない体力で自分の居場所を知らせる命綱です。
衛生用品携帯トイレ(最低でも3日分)、ウェットティッシュ、マスク、歯磨きシート、生理用品断水時の衛生環境の悪化は、感染症や食中毒のリスクを高めます。携帯トイレは家族の人数分より多めに準備しておくと精神的な余裕につながります。
救急用品絆創膏、消毒液、ガーゼ、包帯、常備薬、お薬手帳のコピー普段服用している薬は絶対に忘れないようにしましょう。お薬手帳のコピーもセットで防水ケースに入れておくと、避難先での医療支援が受けやすくなります。

常備薬とお薬手帳は「命のセット」

持病がある方は、最低でも1週間分の常備薬とお薬手帳のコピーを必ず準備してください。災害時には医療機関も被災し、通常どおりの診察や処方が難しくなる可能性があります。「いつもの薬」が手に入らない事態は、できるだけ避けたいものです。お薬手帳があれば、避難先で初めて会う医師や薬剤師にも、正確な情報をすぐに伝えられます。

地震で持って逃げるものは?

地震で持って逃げるものは、「ヘルメットや靴で身を守りつつ、半日〜1日を乗り切る最小限」に絞るのが正解です。大きな揺れが収まった直後、火災や家屋倒壊から逃れることが最優先で、荷物は迅速な避難を妨げない重さに抑えます。重さの目安は、一般的に男性で約10kg、女性で約7kgとされています。

これは、いわゆる「0次の備え(普段から携帯するもの)」や「1次の備え(非常用持ち出し袋)」に含まれるものです。この重量の中で、避難所までの道のりと到着後の数時間を乗り切るために、本当に必要なものだけを厳選します。持ち出し袋そのものの中身や容量、家族構成別の組み方をもっと詳しく知りたい方は、防災リュックの中身リストと選び方|必要なもの・容量・家族構成別の完全ガイドもあわせてご覧ください。

避難行動を最優先したアイテム選び

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まず、避難行動そのものを安全にする装備から考えましょう。ヘルメットや防災頭巾は、落下物から頭部を守るために欠かせません。これらは袋にしまわず、玄関のドアや寝室の枕元など、すぐ手に取れる場所に置いておくのが鉄則です。停電時の暗闇や散乱したガラス片から足を守る、底の厚い靴やスリッパも枕元に準備しておきましょう。

その上で、持ち出し袋の中身は、前述の「命を守るために必要なもの一覧」からさらに優先順位をつけて絞り込みます。たとえば食料は数日分ではなく、避難所にたどり着くまでの半日〜1日分程度(すぐエネルギーになる栄養補助食品や飴など)に限定する、といった判断が必要です。何よりも、二次災害に巻き込まれず安全な避難場所へたどり着くことを最優先に考えましょう。

「あれもこれも」と心配で詰め込みすぎ、結局重くて玄関から持ち出すのをためらった、という話もよく聞きます。一度すべての荷物をリュックに詰め、実際に背負って近所を少し早足で歩いてみることをおすすめします。重さやバランスを体感すると、「これは置いていこう」「もっと軽いものに替えよう」といった改善点が見えてきますよ。背負ったときに軽く感じる詰め方の工夫は、軽く感じる!防災リュックの詰め方と重さ対策を防災士が解説で具体的に紹介しています。

備蓄リスト 食べ物と水について

食べ物と水の備蓄は、「飲料水は1人1日3リットル、食料とあわせて最低3日分、できれば1週間分」が目安です。自宅での避難生活(在宅避難)や避難所生活が長引く場合に備え、家族全員が数日間を生き延びられる量を、計画的に準備しておきます。

内閣府の防災情報ページをはじめ、多くの公的機関が示す備蓄量の目安は、最低でも3日分、大規模災害を想定するなら1週間分です(2026年時点)。災害発生直後の72時間は人命救助が最優先されるため、支援物資の配給がすぐには始まらない可能性を、つねに念頭に置いておきましょう。

飲料水:1人1日3リットルが生命線の目安

水は、飲料用と、調理や衛生に使う生活用水を合わせて「成人1人あたり1日3リットル」が目安です。たとえば4人家族なら「4人 × 3リットル × 7日分 = 84リットル」、2リットルのペットボトルで42本分が必要になります。長期保存できる備蓄用の水を購入するのが最も確実ですが、コストが気になる場合は、水道水を清潔なポリタンクに汲み置きする方法も有効です(衛生管理のため、3日程度での入れ替えをおすすめします)。

食料:賢い備蓄法「ローリングストック」を実践

「非常食」と聞くと、乾パンやアルファ米のような特別な食品を思い浮かべがちですが、それだけを大量にストックすると管理も大変で、費用もかさみます。そこで近年すすめられているのが、日常生活の中に防災を取り入れる「ローリングストック」という方法です。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、普段食べている缶詰やレトルト食品、乾麺、フリーズドライ食品などを少し多めに買っておき、古いものから順に普段の食事で消費し、食べた分を買い足していく備蓄法です。これなら特別な管理の手間なく、つねに一定量の食料を備えられます。いざという時に食べ慣れたものを口にできるという、大きな安心感も得られます。

備蓄する食料を選ぶ際は、以下のポイントを意識すると、より実践的な備えになります。スーパーで手に入る身近な非常食の選び方は、スーパーで売ってる非常食になるものでも詳しく紹介しています。

  • 調理不要でそのまま食べられるもの:サバ缶、フルーツ缶、魚肉ソーセージ、栄養補助食品など。
  • 簡単な調理で食べられるもの:アルファ米、レトルトご飯、カップ麺、フリーズドライのスープや味噌汁など。
  • 熱源の確保:簡単な調理のために、カセットコンロとカセットボンベも必ずセットで備蓄しましょう。ボンベは1週間分として1人6本程度が目安です。
  • 栄養バランスの補完:炭水化物に偏りがちなので、野菜ジュースや青汁の粉末、マルチビタミンのサプリメントなども加えると、健康維持に役立ちます。

あると便利な地震対策グッズ

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あると便利なグッズの軸は、「衛生・プライバシー・体温管理」です。命を守る必需品を揃えたら、次は避難生活の質(QOL)を上げ、心身のストレスを和らげるアイテムを準備しましょう。これらは二次的な備えと見られがちですが、被災した方からは「これがあって本当に助かった」という声が多く聞かれる、重要なアイテムです。

とくに衛生環境の維持、プライバシーの確保、体温管理(寒さ・暑さ対策)に関わるグッズは、避難生活が長引くほど重要性が増していきます。

生活の質を大きく上げる便利グッズ

  • ラップ:お皿に敷けば食器を洗う必要がなくなり、貴重な水の節約になります。体に巻けば保温効果があり、軽い切り傷の応急的な保護に使えることもある万能アイテムです。
  • ポリ袋(大小さまざまなサイズ):ゴミ袋はもちろん、汚れた衣類を入れたり、水を運んだり、簡易的な防水袋や防寒着になったりと用途が広いです。中身が見えない黒いポリ袋は、簡易トイレの目隠しにも役立ちます。
  • 新聞紙:体に巻いたり服の間に挟んだりするだけで、優れた断熱効果を発揮します。簡易トイレの吸水材にしたり、濡れた靴の湿気取りに使ったり、丸めて簡易スリッパにすることもできます。
  • 多機能ナイフ(十徳ナイフ):缶切りやハサミ、ナイフ、栓抜きなどが一つにまとまっており、さまざまな場面で「これがあってよかった」と感じる瞬間があるでしょう。
  • ガムテープ(布製):油性ペンで文字が書ける布製のものが最適です。メモを壁に貼ったり、壊れたものを補修したりと、用途が広いアイテムです。
  • アイマスク・耳栓:多くの人が集まり、明かりや物音が絶えない避難所で、安眠を確保するために有効です。良質な睡眠は、体力の回復と精神の安定に欠かせません。
  • 携帯用ウォーターバッグ:給水車が来た際に、一度に多くの水を確保するのに役立ちます。折りたためるタイプなら場所も取りません。

被災した防災士の視点で「本当に役立つ順」に絞り込んだアイテムは、防災グッズ最強ランキング10選|被災した防災士が本気で選んだアイテムでも紹介しています。何から買えばいいか迷ったときの参考にしてください。

家具の固定も最重要の「地震対策グッズ」です

持ち出すものや備蓄品だけでなく、家の中の安全を確保し、けがを防ぐ対策も非常に重要です。東京消防庁(2026年時点)の資料によると、近年の大地震における負傷の原因の多くが、家具類の転倒・落下・移動によるものと報告されています。
突っ張り棒タイプの転倒防止ポールや、粘着マット、L字金具などを活用し、タンスや本棚、食器棚、テレビを、今のうちにしっかり固定しておきましょう。これも、命を守るための立派な「地震対策グッズ」の一つです。

子供の年齢に合わせた備え

子供の備えは、年齢ごとに「衛生用品・食べ慣れたもの・心の安心」を軸に揃えます。子供は大人より体が弱く、環境の変化にも敏感で、強いストレスを感じやすいため、心と体の両方をきめ細かくケアできるアイテムを準備しましょう。

乳幼児期(0歳〜)

この時期は、衛生用品と普段から口にしている食べ物が何よりも重要です。アレルギーの有無も考慮し、普段から安全に使えるものを多めにストックしておきましょう。

  • 液体ミルク・使い捨て哺乳瓶:お湯を沸かせない、消毒ができないといった状況でも、開封してすぐ衛生的に授乳できる液体ミルクは、災害時の心強い味方です。
  • 粉ミルク:普段使っているものを最低1週間分。お湯を沸かすためのカセットコンロと、清潔な水を必ずセットで準備します。
  • おむつ・おしりふき:普段使っているサイズを多めに準備しましょう。サイズアウトも考え、少し大きめのサイズもいくつかあると安心です。防臭効果のあるゴミ袋も忘れずに。
  • ベビーフード(レトルト):アレルギーに細心の注意を払い、子供が食べ慣れた味のものを準備します。スプーンも忘れずに入れておきましょう。
  • 抱っこ紐:がれきで道がふさがれ、ベビーカーが使えない状況も考えられます。両手が空き、子供に安心感を与えられる抱っこ紐は心強い装備です。
  • 母子健康手帳のコピー:予防接種の記録や発育状況など、避難先で医療的なケアを受ける際に重要な情報源となります。

幼児期以降

自分で意思表示ができるようになるこの時期は、精神的なケアもとても重要になってきます。

  • 子供が好きな味の非常食やお菓子:食べ慣れない非常食を嫌がって食べないこともあります。好きなお菓子やジュースが少しあるだけで、子供の機嫌が良くなり、心の栄養になります。
  • おもちゃ・絵本・折り紙:避難生活での退屈や、見えない不安を紛らわすのに役立ちます。避難所の迷惑にならないよう、大きな音の出ないものが望ましいです。
  • 子供用の常備薬:子供用の解熱剤や風邪薬、絆創膏など、普段から使い慣れているものを救急セットに加えておきましょう。

災害時、子供はいつも以上に不安を感じ、大人に甘えたり、逆に元気がなくなったりします。「大丈夫だよ」と優しく声をかけながら、好きなおもちゃで一緒に遊んであげるだけでも、子供の心は大きく救われます。防災グッズの中に、一つでも子供が安心できる「お守り」のようなアイテムを入れてあげてくださいね。小学生のお子さんがいるご家庭は、通学時の備えをまとめた地震の備えは小学生向けにどうする?防災士が教えるランドセル活用術もあわせてご覧ください。

高齢者のために準備するもの

高齢者の備えで最優先すべきは、常備薬と普段使っているケア用品です。これらは命に直結する可能性があるため、何よりも先に準備し、すぐ持ち出せるようにしておきます。体力や持病、食事の形態を考慮し、普段の生活になるべく近い環境を保てる備えを心がけましょう。環境の急な変化は、体調を崩す大きな原因になり得ます。

健康管理に不可欠なもの

  • 常備薬:かかりつけ医と相談のうえ、最低でも1週間分、できればそれ以上を準備しましょう。災害時には物流が混乱し、薬の入手が難しくなります。
  • お薬手帳:薬そのものと必ずセットで持ち出せるようにしましょう。他の医療機関にかかる際に、正確な服薬情報を伝えるための必須アイテムです。
  • 予備の医療・ケア用品:予備の眼鏡、補聴器と予備電池、入れ歯と洗浄剤など。これらが一つでも欠けると、日常生活の質が一気に下がってしまいます。紛失や破損も想定し、必ず予備を準備しておくと安心です。

避難生活の質を支えるもの

  • 介護用品:大人用おむつや尿取りパッド、清拭シート、杖、歩行補助具など、普段使用しているものは必ず準備します。衛生用品は多めにストックしておくと、本人も介護者も安心です。
  • 食べやすい食事:おかゆや刻み食のレトルト、栄養補助ゼリー、とろみ調整食品など、嚥下(えんげ)能力に合わせた食事を備蓄しておきましょう。入れ歯がなくても食べられる、柔らかいものを選ぶのがポイントです。
  • 防寒・保温グッズ:高齢者は体温調節機能が低下しやすく、低体温症のリスクが高まります。毛布やひざ掛け、使い捨てカイロ、厚手の靴下、レッグウォーマーなど、体を温めるものを多めに用意することが大切です。

背負う負担を減らしたい高齢の方は、リュックの容量選びも重要です。体力に合った大きさの選び方は、防災リュックは何リットル?容量選びの完全ガイドで詳しく解説しています。

「ヘルプカード」の携帯と近隣との連携

持病やアレルギー、必要な支援について具体的に記した「ヘルプカード」を普段から携帯してもらうことも有効です。万が一、家族とはぐれた場合や、助けを呼べない状況でも、周囲の人が適切な支援をしやすくなります。日頃からご近所の方とコミュニケーションを取り、いざという時に助け合える関係を築いておくことも、何よりの防災対策となります。

経験から学ぶ地震に備えるものリスト|困ったもの・役立ったもの

被災経験から見えてくるのは、「衛生・情報・明かり」という、日常では当たり前すぎて見落としがちなものの大切さです。一般的なリストを揃えるだけでなく、実際に困った場面・助かった場面を知ることで、あなたの備えはぐっと実践的になります。

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  • 地震の時なくて困ったものは何ですか?
  • 経験者が語る実際に役立ったもの
  • 意外といらなかったものとは?
  • 定期的に見直す地震に備えるものリスト

地震の時なくて困ったものは何ですか?

地震の時になくて困ったものとして、多くの人が共通して挙げるのは「トイレ(携帯トイレ)」「情報(ラジオ・充電)」「明かり」「現金(小銭)」「体を清潔に保つもの」です。いずれも、ライフラインが止まって初めて、その不足が深刻だと気づくものばかりです。

ライフラインが止まると、私たちの「当たり前の日常」がいかに脆いものだったかを痛感させられます。とくに断水は深刻で、トイレが使えなくなることは、衛生問題だけでなく、人間の尊厳にも関わる大きな精神的・肉体的負担となります。

多くの被災者が直面した深刻な「困りごと」

  • トイレ問題:断水で水洗トイレが使えず、あっという間に不衛生な状態に。簡易トイレや携帯トイレの備えがなく、水分を摂るのを我慢して体調を崩す、という悪循環に陥ったという声が、性別や年齢を問わず多く聞かれます。
  • 情報からの孤立:停電でテレビが見られず、スマートフォンの充電も早々に切れ、地域の被害状況や、給水所・支援物資の配布場所といった生命線となる情報が入ってこなかったという、先の見えない不安。
  • プライバシーの欠如:体育館などの避難所での集団生活で、着替えや授乳、あるいは一人で静かに過ごす空間がなく、つねに周囲の視線や物音にさらされることによる精神的な疲労。
  • 現金の不足:大規模な停電でATMや店舗のレジが止まり、キャッシュレス決済も使えない状況に。手持ちの現金、とくに公衆電話や自動販売機で使える小銭がなくて困ったという経験談。
  • 体を清潔に保てない不快感:断水でお風呂やシャワーに何日も入れず、体や髪を清潔に保てない不快感。ウェットティッシュや水のいらないシャンプー、体を拭く大判シートがなく、気分が滅入ってしまった。

これらの「なくて困ったもの」は、裏を返せば「これさえあれば、避難生活の困難を少しでも和らげられた」という教訓です。ご自身の防災リュックの中身を、こうしたリアルな視点からもう一度、厳しく見直してみましょう。

経験者が語る実際に役立ったもの

実際に役立ったものとして語られることが多いのは、「ヘッドライト」「ラップ」「大容量モバイルバッテリー」「カセットコンロ」「耳栓・アイマスク」「甘いもの」です。いずれも、一つで複数の使い方ができたり、温かさや安心感をもたらしたりする点が共通しています。

日常のありふれたものが、非日常の災害時には思いがけない形で役立つことがあります。一つのアイテムを多用途に使いこなす柔軟な発想も、防災の大切なスキルと言えるでしょう。

「あってよかった」と語られるアイテム

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  • ヘッドライト:懐中電灯と違い、両手が自由になる点が高く評価されています。夜間のトイレや炊き出しの手伝い、片付け、子供の世話など、あらゆる場面で便利だったという声が多くあります。
  • ラップ:食器に敷いて節水するだけでなく、防寒のために体に巻いたり、軽い傷の保護に使えたりと、その万能性が評価されています。かさばらない点も魅力です。
  • 大容量モバイルバッテリー:情報収集や家族との安否確認に欠かせないスマートフォンの命綱です。充電を分け合えるよう、大容量のものを家族で複数用意しておくと、周りの人も助けられます。
  • カセットコンロとボンベ:停電・ガス停止時でも温かい食事がとれ、お湯が沸かせることが、体力的にも精神的にも大きな支えになったという声は多いです。温かい飲み物一杯で、心がどれだけ安らぐか計り知れません。
  • 耳栓・アイマスク:プライバシーの確保が難しい避難所で、少しでも質の高い休息をとるために役立ったという意見が多く聞かれます。心身の回復に直結します。
  • 甘いもの(お菓子):極度の疲労とストレスがたまる中で、チョコレートや飴、クッキーなどが、手軽なエネルギー補給と「ほっと一息つける」心の癒やしになったという声も多いです。

「役立ったもの」の中には、ラジオからのライフライン情報のほかに、「好きな音楽で少しだけ日常を取り戻せた」「好きな香りのハンドクリームで気分転換できた」といった、心を支えるものも挙げられます。電池式の小型スピーカーや、お気に入りのアロマなども、心の備えとして有効かもしれませんね。

意外といらなかったものとは?

意外といらなかったとされるのは、「大量の衣類やタオル」「ロウソク」「調理に手間がかかる食料」「貴重品の現物すべて」「大きすぎるテント」です。理由は主に、重くて持ち運べない、使うのに水や火など特定の条件が必要、避難所で支援物資として配給された、の3つです。

持ち出し品として再考すべきアイテム

  • 大量の衣類やタオル:何日分もの着替えやバスタオルは、驚くほど重くかさばります。下着や靴下は多めに、Tシャツなどは速乾性のあるものを1〜2組に絞り、あとは防寒具の重ね着で調整するのが賢明です。タオルも速乾性のコンパクトなものがおすすめです。
  • ロウソク:明かりとしては有効ですが、余震による転倒で火災を引き起こす危険性が高いアイテムです。多くの避難所では安全上の理由から使用が禁止されています。明かりは安全なLEDランタンやヘッドライトを使いましょう。
  • 調理に手間がかかる食料:パスタや生米、小麦粉など、たくさんの水や時間、調理器具が必要なものは非常時に不向きです。お湯を注ぐだけ、あるいはそのまま食べられるアルファ米やレトルトご飯が現実的です。
  • 貴重品の現物すべて:預金通帳や印鑑、権利書などの現物をすべて持ち出すのは、紛失や盗難のリスクを考えると得策ではありません。コピーや写真データで十分な場合も多いので、持ち出す貴重品は必要最低限に絞りましょう。
  • 大きすぎるテント:プライバシー確保に役立ちそうですが、避難所の限られたスペースでは広げられない場合がほとんどです。小型のワンタッチ式で、着替えなどに使える程度のものが現実的です。

「いらなかった」は状況や個人差による

ただし、これらが「絶対に誰にとっても不要」というわけではありません。たとえば在宅避難ができ、ライフラインが早期に復旧した場合は、普段使っている調理器具や食材が役立つこともあります。大切なのは、「緊急避難時の持ち出し用」と「在宅避難用の備蓄用」を明確に分け、それぞれの目的に合ったアイテムを冷静に選ぶことです。

定期的に見直す地震に備えるものリスト

防災グッズは、年に2回ほど中身を見直し、賞味期限や季節用品を更新してこそ「生きた備え」になります。家族構成の変化や子供の成長、季節の移り変わりによって、必要なものは変わっていくからです。一度しまい込んで終わりにせず、定期的な点検を習慣にしましょう。

たとえば3月1日(防災用品点検の日)と9月1日(防災の日)など、家族で防災について話し合う日をカレンダーに書き込んでしまいましょう。その日には家族全員で非常用持ち出し袋や備蓄品を広げ、一緒に中身をチェックする習慣をつけるのが理想です。

見直しの際に家族でチェックすべき重要ポイント

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  • 食料・飲料水の賞味期限:まず一番に確認しましょう。期限が半年〜1年以内に迫っているものは、ローリングストック法にそって普段の食事で消費し、新しいものと入れ替えます。「防災食試食会」としてイベントにするのも良いでしょう。
  • 医薬品の使用期限:常備薬や絆創膏、消毒液なども期限をチェックし、古いものはためらわずに交換しましょう。
  • 電池のコンディション:懐中電灯やラジオに入れてある電池は、定期的に点灯・動作確認を。液漏れしていないかも確認し、予備電池も使用推奨期限をチェックします。
  • 子供用品のサイズと内容:子供の成長は早いものです。おむつや衣類のサイズが合っているか、年齢に合ったおもちゃやお菓子になっているか、きめ細かく確認が必要です。
  • 季節用品の入れ替え:衣替えのタイミングと合わせて行うのが効率的です。夏前には冷却シートや虫よけ、塩分補給タブレットを加え、冬前には使い捨てカイロや防寒アルミシート、厚手の靴下などを入れ替えます。
  • 情報のアップデート:地域の避難場所やハザードマップに変更がないか、自治体のウェブサイトなどで確認しましょう。家族の連絡先リストも最新の状態に更新します。

まとめ:地震に備えるものリストの最終チェック

  • 持ち出し袋と備蓄品は「避難用」「在宅用」として明確に分けて準備する
  • 水は1人1日3リットル、食料は最低3日分(できれば1週間分)を備蓄する
  • ローリングストック法を習慣化し、食料備蓄を無理なく効率化する
  • 情報は電池式のラジオで、夜間の明かりは両手が空くヘッドライトで確保する
  • 衛生管理と尊厳を守るため、携帯トイレとウェットティッシュは必須中の必須
  • 子供や高齢者、ペットなど、家族の特性に合わせた特別な備えを忘れない
  • 被災経験者のリアルな声を参考に、ラップやモバイルバッテリーなど本当に役立つ便利グッズを加える
  • 重すぎる荷物は迅速な避難の妨げになるため、持ち出し品は厳しく厳選する
  • ロウソクは火災リスクが高いため、照明としての使用は避ける
  • 年に2回は「防災の日」を設け、家族全員で中身を見直し、賞味期限や季節用品を更新する
  • 家具の固定は、家の中を最も安全な避難場所にするための重要な防災対策
  • 停電に備え、現金、とくに小銭の準備を忘れない
  • 大容量のモバイルバッテリーは、情報というライフラインをつなぐ必需品
  • お薬手帳と常備薬は、命を守る「お守り」として必ずセットで持ち出す
  • 防災とは「一度きりの準備」ではなく、家族の安全を守り続けるための「継続的な習慣」であると心得る

よくある質問(FAQ)

地震に備えるもの、結局まず何から揃えればいい?

まずは「水」「携帯トイレ」「明かり(ヘッドライト)」「情報(携帯ラジオ・モバイルバッテリー)」「常備薬」の5つから始めるのがおすすめです。命と衛生に直結するものを先に揃え、そのあとで食料の備蓄や、生活の質を上げるグッズへ広げていくと、無理なく準備できます。

水と食料は何日分あればいい?

最低3日分、できれば1週間分が目安です。水は飲料用と調理用を合わせて1人1日3リットルが基準とされています(2026年時点の公的な目安)。大規模災害では支援が届くまで時間がかかることがあるため、可能なら1週間分まで広げておくと安心です。

「持ち出し用」と「在宅用」はどう分ければいい?

持ち出し用は、避難所までの半日〜1日を乗り切る最小限を、男性で約10kg・女性で約7kgを目安に。在宅用は、自宅にとどまる場合に備える3日〜1週間分の水・食料・燃料などです。役割が違うので、置き場所も分けて準備すると、いざという時に迷いません。

防災グッズはどのくらいの頻度で見直せばいい?

年に2回が目安です。3月1日(防災用品点検の日)や9月1日(防災の日)など、覚えやすい日に家族で中身を広げ、賞味期限・電池・子供用品のサイズ・季節用品をチェックしましょう。ローリングストックを習慣にすると、食料の入れ替えが自然に続きます。

マンションの高層階でも備えは必要?

必要です。高層階ではエレベーターが止まると階段の上り下りが大きな負担になり、買い出しや給水が難しくなります。むしろ在宅避難を前提に、水・食料・携帯トイレを多めに備えておくと安心です。最新の制度や地域の支援内容は、お住まいの自治体の情報もあわせてご確認ください。

HIHブランドのおすすめ商品

「リストは分かったけれど、一つずつ揃えるのは大変」という方には、必要なものがまとまった防災セットという選択肢があります。「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」では、避難に必要なアイテムをひとまとめにしたリュックセットを用意しています。とくに、何から手をつけていいか分からない方や、家族の人数分を一度に整えたい方に向いています。すでに自分で揃えている方は、足りない品目を買い足す形でも構いません。

この記事は、「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」(運営:株式会社ヒカリネット/防災士・後藤秀和)が、2011年の福島での被災経験をもとに作成しています。最新の制度や商品仕様は変わることがあるため、詳細は各商品ページや公的機関の情報もあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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