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6月22日に起きた災害|アフガニスタン地震3つの教訓

6月22日に起きたアフガニスタン地震の教訓を、プレートの衝突と防災グッズで表した防災カレンダーのイラスト

6月22日に起きた災害|アフガニスタン地震3つの教訓

こんにちは。「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」防災士の後藤です。

6月22日は、過去にどのような災害が起きた日なのでしょうか。この日は、2022年にアフガニスタン南東部で大きな地震が発生した日です。この記事では、6月22日に起きたアフガニスタン地震を振り返りながら、そこから私たちが今日できる備えを防災士の視点で解説していきます。

過去の災害を知ることは、不安をあおるためではありません。同じ被害を繰り返さないために、今の暮らしを見直すきっかけにするためです。遠い国の地震ではありますが、その背景にある「揺れの仕組み」や「助けが届くまでの数日間をどう生き延びるか」という教訓は、地震大国に暮らす私たちにこそ深く響くものだと思います。

目次

6月22日のアフガニスタン地震とは

アフガニスタン地震が起きた地域のプレート構造を表すイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

アフガニスタン地震とは、2022年6月22日にアフガニスタン南東部で発生した、死者1,000人以上を出した大規模な内陸直下型の地震のことです。プレート同士の衝突が原因で起きました。

まずは、この日に何が起きたのかを整理しておきましょう。日付・規模・被害という基本の事実を押さえることが、教訓を学ぶ第一歩になります。

アフガニスタン地震が起きた日

未明に発生した地震の時間帯を象徴するイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

地震が発生したのは、現地時間で2022年(令和4年)6月22日の未明でした。日本時間では同じ6月22日の午前5時54分ごろにあたります。多くの人がまだ眠っている時間帯に、突然の激しい揺れが地域を襲いました。

就寝中の発生だったことは、被害が広がった一つの要因として指摘されています。日中であれば屋外に避難できた人も、夜間は逃げ遅れやすく、倒れてきた建物の下敷きになってしまったケースが多かったとみられています。地震は時間を選んでくれません。「寝ている間に大きな揺れが来たらどうするか」という視点は、私たちの備えにもそのまま当てはまります。

震源地と地震の規模

震源が浅い地震の揺れの広がりを図解したイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

震源は、アフガニスタン南東部のホスト市から南西におよそ55キロメートルの位置で、深さは約10キロメートルと比較的浅いものでした。震源が浅い地震は、地表に近い場所でエネルギーが放出されるため、規模のわりに地表での揺れが強くなりやすい特徴があります。

地震の規模を示すマグニチュードについては、資料によって差があります。気象庁はモーメントマグニチュード6.2(Global CMTによる値)と整理しており、米国地質調査所(USGS)はM5.9、日本語の各種資料ではM6.0と記されているものもあります。震源の近くでは、日本の震度に置き換えるとおよそ震度5弱から6弱程度に相当する揺れがあったとされています。

マグニチュードと震度は別の指標です。マグニチュードは地震そのものの規模、震度はある場所での揺れの強さを表します。海外の地震は震度ではなくマグニチュードで報じられることが多いので、その違いを知っておくと災害ニュースが格段に読みやすくなります。詳しくは地震の震度全10段階を解説した記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

被害の特徴と背景

被災地への支援の難しさと道のつながりを表すイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

この地震では、東部のパクティカ州を中心に甚大な被害が出ました。国連人道問題調整事務所(OCHA)の2022年7月時点の集計をもとにした気象庁の資料によると、死者は1,036人、負傷者は2,949人にのぼったとされています。発生直後の報道では死者は約920人から1,100人と幅がありましたが、調査が進むにつれて数値が整理されていきました。住宅の全半壊はおよそ1万棟に達したと伝えられています。

被害が拡大した背景には、複数の要因が重なっていたと考えられています。被災地の多くの住宅が、石や日干しレンガを積んだ簡素な構造で、揺れに弱かったこと。土砂崩れで道路が寸断され、通信や電力も遮断されて救助の手が届きにくかったこと。さらに同じ時期に首都カブール周辺で大雨による洪水被害も発生しており、支援する側の余力が限られていたことなどです。地震そのものの規模以上に、その後の数日間をどう乗り切るかが生死を分けたといえる災害でした。

被災地では、避難先がなく食料も持たないまま野外で過ごす人も多かったと伝えられています。「揺れを生き延びたあとの数日間」をどう支えるかが、いかに重要かを物語っています。

アフガニスタン地震とプレート

ここで少し「防災理科」の視点から、なぜこの地域で地震が多いのかを見ていきましょう。

アフガニスタン南東部の震央周辺は、北側にあるユーラシアプレートに対して、南側にあるインド・オーストラリアプレートが北北東の方向へ移動し、ぶつかり合っている地域です。プレート同士が押し合うことでひずみがたまり、それが限界を超えたときに地震として解放されます。この地域では1980年以降もマグニチュード6.0以上の地震が時々発生しており、2005年には近隣でMw7.6の巨大地震が起き、8万6千人以上の方が犠牲になったとされています。

日本も4枚のプレートがせめぎ合う世界有数の地震多発国ですが、日本の大地震の多くが海のプレートが沈み込む「海溝型」であるのに対し、アフガニスタンは大陸のプレート同士が衝突する内陸型という違いがあります。仕組みは違っても、「プレートの動きがある限り地震は必ず繰り返す」という点は世界共通です。世界全体の地震の中で日本がどの位置にあるのかは、世界の地震ランキングを解説した記事で詳しく整理していますので、興味のある方はのぞいてみてください。

その後も続く地震の記録

繰り返し起きた地震の記録を年表で表したイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

アフガニスタンの地震は、2022年6月22日だけの出来事ではありませんでした。その後も、この国は繰り返し大きな地震に見舞われています。

発生時期場所規模主な被害(資料による)
2022年6月南東部パクティカ州周辺M5.9〜6.2死者約1,036人とされる
2023年10月西部ヘラート州M6.3(連続)死者約1,480人とされる資料あり
2025年北部マザリシャリフ近郊M6.3死者少なくとも20人とされる

とくに2023年10月の西部ヘラート州の地震は、同規模の揺れが連続して発生し、380以上の村に壊滅的な被害をもたらしました。死者数については資料によって大きな差があり、1,300人台から2,000人を超えるという報道まで幅があるため、確定した数値として扱うことは難しい状況です。いずれにしても、アフガニスタンが地震と向き合い続けている国であることは、これらの記録からはっきりと読み取れます。

アフガニスタン地震から学ぶ今日の備え

地震の教訓を今日の備えに変える家庭のイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

ここからは、海の向こうの災害を「自分ごと」に引き寄せて考えていきます。環境は違っても、命を守るための原則は驚くほど共通しているからです。

海外の地震と日本の違い

耐震性の違いを比較した建物のイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

アフガニスタン地震の被害が大きくなった最大の要因の一つは、建物の耐震性能でした。被災地に多かった石積みや日干しレンガの住宅は、横からの揺れに非常に弱く、簡単に崩れてしまいます。一方、日本は度重なる震災の経験から、建築基準法による耐震基準を何度も見直してきました。これは、過去の災害という痛みの上に築かれた「日本の強み」だといえます。

ただし、油断はできません。日本でも1981年より前の古い基準で建てられた住宅は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。「日本の家だから大丈夫」と過信せず、自宅の耐震性を一度確認しておくことが、海外の事例から学べる最初の備えです。

建物の耐震と命を守る行動

家具を固定して命を守る室内安全対策のイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

建物の倒壊から命を守るには、家そのものの強さに加えて、家の中の安全対策が欠かせません。アフガニスタン地震では、揺れで倒れてきたものの下敷きになる被害が多発しました。これは日本の地震でも同じで、家具の転倒は大きな脅威になります。

今日からできる室内の安全対策の例です。背の高い家具は壁に固定する。寝室には倒れて出入り口をふさぐような大型家具を置かない。ガラスには飛散防止フィルムを貼る。これらは特別な道具がなくても始められるものが多くあります。

2011年3月11日、私は福島でこの東日本大震災の揺れを経験しました。あのとき、家具を固定していた家庭とそうでない家庭とでは、その後の安全や片付けの負担に大きな差が出たことを今でも覚えています。揺れの最中、私たちにできるのは「頭を守って、揺れが収まるのを待つ」ことだけです。だからこそ、揺れが来る前の準備がすべてを左右します。

今日見直したい防災チェック

今日見直したい防災チェック項目を表すイラスト
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

過去の災害を振り返ると、発災直後の数時間から数日間をどう乗り切るかが、その後の安全を大きく左右します。アフガニスタンでは支援が届くまでに時間がかかりました。これは日本でも、大規模災害では十分に起こりうることです。今日、次のポイントを確認してみてください。

  • 防災リュックがすぐ持ち出せる場所にあるか確認する
  • 飲料水・保存食の賞味期限を確認する
  • 携帯トイレの数を家族の人数分そろえているか確認する
  • モバイルバッテリーを充電しておく
  • 家族の避難場所と連絡方法を話し合っておく
  • ハザードマップで自宅周辺のリスクを確認する

一度にすべてをそろえる必要はありません。今日はこれ、明日はこれ、と一つずつ確認していくだけで、備えは確実に前進します。

停電と断水への備え

アフガニスタン地震では、電力と通信が断たれたことで救助や情報共有が難しくなりました。停電と断水は、地震に限らずあらゆる災害でほぼ必ず発生する問題です。とくに夜間に停電が起きると、暗闇そのものが大きな不安や事故の原因になります。

明かりの確保には、LEDライトを複数用意しておくのが基本です。災害直後にロウソクを使うのは、ガス漏れによる引火や転倒による火災の危険があるため避けてください。停電した夜をどう乗り切るかについては、地震で停電した夜の過ごし方をまとめた記事で具体的な対策を解説していますので、ぜひ参考にしてください。断水に備えては、飲料水とは別に、トイレや手洗い用の生活用水を確保しておくことも大切です。

水は1人あたり1日3リットルが目安とされ、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が推奨されています。ペットボトルの水をローリングストック(少しずつ使って買い足す)で管理すると、無理なく続けられます。

まとめアフガニスタン地震の教訓と今日の備え

6月22日に起きたアフガニスタン地震は、プレートの衝突という地球規模の動きが、人々の暮らしにどれほど大きな影響を与えるかを改めて示しました。そしてこのアフガニスタン地震が教えてくれたのは、揺れそのものだけでなく、その後の数日間を生き延びる備えがいかに大切かということです。

福島で東日本大震災を経験した防災士として、私はこの教訓の重さを感じています。過去の災害は、遠い昔や遠い国の話ではありません。今日の備えを見直すきっかけにできれば、その記録は未来の命を守る力に変わります。大切な人を守るために、まずはできることから始めていきましょう。

数値データはあくまで一般的な目安です。正確な情報は公式サイトでご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

本記事は公的資料をもとに、過去の災害や防災に関する出来事を紹介しています。災害の記録は調査の進展や資料によって数値・表記が異なる場合があります。最新の正確な情報は、各省庁・自治体・関係機関の公式情報をご確認ください。(出典:気象庁『地震・火山月報(防災編)2022年6月 特集2 アフガニスタン南東部の地震』)

本記事は、特定の個人・地域・団体を批判するものではなく、過去の出来事から防災の教訓を学び、今日の備えにつなげることを目的としています。

アフガニスタン地震が教えてくれた備え

アフガニスタン地震から私たちが学べることは、「知識と行動」が命を左右するという事実です。あなたの備えを今すぐ確認してください。

あなたの防災度チェック

  • 自宅の耐震性や家具の固定状況を確認している
  • 停電に備えてLEDライトとモバイルバッテリーを用意している
  • 飲料水と生活用水を最低3日分そろえている
  • 持ち出し袋が玄関にすぐ持って出られる状態にある
  • 家族全員で避難場所・連絡方法を確認している

アフガニスタン地震の教訓は「逃げる準備は、逃げる前に整える」ことを示しています。HIHの防災リュックは、その「準備」をすぐ始められるように設計されています。

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よくある質問

Q. アフガニスタン地震はいつ、どのくらいの規模で起きたのですか?

2022年6月22日の未明(日本時間6月22日午前5時54分ごろ)に、アフガニスタン南東部で発生しました。規模は資料により差があり、気象庁はモーメントマグニチュード6.2、米国地質調査所はM5.9としています。震源が浅く、東部パクティカ州を中心に大きな被害が出ました。

Q. なぜアフガニスタンでは地震が多いのですか?

アフガニスタン周辺は、北側のユーラシアプレートと南側のインド・オーストラリアプレートが衝突する地域だからです。プレート同士が押し合うことでひずみがたまり、繰り返し地震が発生します。日本の海溝型地震とは異なり、大陸プレート同士がぶつかる内陸型である点が特徴です。

Q. アフガニスタン地震から日本の私たちが学べることは何ですか?

建物の耐震性と、発災後の数日間を乗り切る備えの大切さです。被害拡大の要因には建物の弱さや救助の遅れがありました。自宅の耐震確認、家具の固定、水・食料・携帯トイレの備蓄、停電対策など、今日からできる行動を見直すことが教訓を活かす一歩になります。

Q. 海外で起きた地震の被害状況や寄付の情報はどこで確認できますか?

災害の正確な情報は、気象庁や国連人道問題調整事務所(OCHA)などの公的機関の発表で確認できます。寄付や義援金については、日本赤十字社やユニセフなどの公式サイトで募集状況を確認するのが確実です。SNSの未確認情報には注意しましょう。

🛡️ 防災士監修記事

後藤 秀和(ごとう ひでかず)

防災士/株式会社ヒカリネット 代表取締役

2011年3月11日、東日本大震災を福島で経験。「あのとき備えていたら」という後悔をなくすため、防災士資格を取得しHIH(Hope is Here)を設立。防災セット累計出荷20万個超、法人導入実績300社以上。

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この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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