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【保存版】防災ヘルメット比較|2つのタイプを防災士が徹底解説

オサメットとボウメットを並べて防災ヘルメットの選び方を比較したイメージ

【保存版】防災ヘルメット比較|2つのタイプを防災士が徹底解説

こんにちは。「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」防災士の後藤です。

「防災ヘルメットって、結局どれを買えばいいんだろう」——これ、法人のお客様からも個人のお客様からも、本当によく聞かれる相談です。折りたたみ式、帽子型、国家検定品……種類が多くて、比較しようとするほど迷ってしまいますよね。

結論からお伝えすると、防災ヘルメットは「1個で完結させよう」とするから迷うんです。本格的な備えと、気軽に持ち歩ける備えを分けて考えると、意外とシンプルに整理できます。

防災ヘルメット比較で大切なのは、国家検定品と簡易ヘルメットを役割で使い分ける発想です。

目次

防災ヘルメットを比較する前に知ること

この記事でわかること

  • 防災ヘルメットの国家検定基準とは何か
  • オサメットとボウメット、それぞれの特徴
  • 「防災ヘルメットはいらない」と言われる理由への考え方
  • 自宅・職場・子供・高齢者など目的別の選び方

防災ヘルメットとは、地震などの災害時に家具の落下物や飛来物から頭部を守るために着用する、避難用の保護具のことです。

一口に防災ヘルメットといっても、工事現場などで使われる「保護帽」の流れをくむ本格的なタイプと、普段づかいしやすいカジュアルなタイプがあります。まずはこの違いを押さえておくと、比較がぐっと楽になります。

防災ヘルメットとは何か国家検定基準

ヘルメットが衝撃を吸収する仕組みを光の軌跡で表現したイメージ
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

防災ヘルメットの多くは、もともと労働現場向けに定められた「保護帽の規格」(労働安全衛生法第42条に基づく告示)をベースにしています。この規格には「飛来・落下物用」「墜落時保護用」「電気用」といった区分があり、型式検定に合格した製品には「労・検」というラベルが貼付されます。

試験内容の一つが衝撃吸収性能試験です。頭上1mの高さから5kgの重りを落とし、頭部にかかる衝撃を1/10以下(9.81kN以下)に軽減できるかどうかを確認します。ヘルメットなしの状態では39〜49kNもの衝撃がかかるとされていますので、この数値だけ見ても、装着の有無で受ける衝撃が大きく変わることが分かります。

ただし、この規格はもともと労働現場向けのものです。一般家庭で防災ヘルメットの着用が法律で義務付けられているわけではありません。あくまで「選ぶときの一つの目安」として捉えるのがよいと思います。

オサメットの特徴と国家検定合格

HIHで取り扱っているオサメットは、加賀産業株式会社が製造する折りたたみ式の防災ヘルメットです。使わないときはA4サイズ・厚さ4.5cmまでコンパクトに折りたためながら、重量は約375g。厚生労働省保護帽規格「飛来・落下物用」の国家検定に合格しており、帽体にはABS樹脂、内側には衝撃吸収用の発泡ライナーが採用されています。

耐用年数は、保管を開始してから6年が目安とされています。また、頭囲50〜56cmに対応した子供向けモデル「オサメットJr.」も用意されており、家族全員分をそろえやすいのも特徴です。耐用年数の考え方や自転車用としての使用可否など、より詳しいスペックはオサメットの耐用年数と国家検定について解説した記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

ボウメットの特徴とかぶりやすさ

帽子型防災ヘルメット「ボウメット」を被った女性とHIHハザードリュック—HIH防災

もう一方のボウメットは、HIHが自社開発した帽子型の簡易ヘルメットです。見た目はキャップに近いデザインで、内部にインナープロテクターを内蔵し、衝撃を吸収する構造になっています。本体総重量は約160gと、通常のヘルメットの半分以下。帽子部分とインナープロテクターは取り外して洗濯もできます。

正直にお伝えすると、ボウメットは、オサメットのような労働安全衛生法の国家検定品ではなく、自社公表情報でもSGマーク・JIS規格の取得品ではありません。強い衝撃を受ける激しいスポーツや乗り物での使用には構造上耐えられないため、本格的な保護帽の代わりにはならないというのが実情です。ただし、散歩やDIY、軽作業、スポーツ観戦など、普段の生活の延長で自然にかぶれる点は大きな強みです。「ヘルメットをかぶるのは大げさ」と感じる方の、最初の一歩として向いています。

本格と簡易ヘルメットの違い

本格タイプと簡易タイプの防災ヘルメットを据え置きと携帯で使い分けるイメージ
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ
項目オサメット(本格タイプ)ボウメット(簡易タイプ)
国家検定合格(飛来・落下物用)非該当
重量約375g約160g
収納方法折りたたんでA4サイズに収納かぶるだけ・持ち運びやすい
向いている使い方自宅・職場に据え置く本格的な備え日常的に持ち歩く・普段使い
耐用年数の目安保管開始から6年インナープロテクターの交換で対応

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防災ヘルメットはいらないのか

家具の落下物リスクを表現した室内のイメージ
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

「防災ヘルメットはいらないのでは」という声も、実はよく耳にします。かさばる、かぶるのが恥ずかしい、そもそも使う場面が想像できない——そう感じるのも無理はないと思います。

ただ、近年の地震による負傷者の約3〜5割は、家具類の転倒・落下・移動が原因とされています(出典:東京消防庁『地震から命を守る家具転倒対策』)。もちろん、家具の固定など転倒防止対策が最優先です。それでも防ぎきれない落下物のリスクに備える手段として、頭部保護は無駄にはなりません。

2011年3月11日、私は福島でこの揺れを経験しました。自宅では家具が倒れ、物が散乱し、壁にもヒビが入りました。もしあのとき頭上から物が落ちてくる状況だったらと思うと、頭部を守る備えの大切さを改めて実感します。

「本格的なヘルメットは大げさ」と感じる方も、まずはボウメットのような軽いものから備え始め、余裕が出てきたらオサメットを加える、という順番でも十分だと思います。

目的別に見る防災ヘルメット比較

自宅と職場での使い分け方

自宅と職場でヘルメットを使い分ける様子のイメージ
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

自宅では、寝室や玄関など「すぐ手に取れる場所」にオサメットを据え置いておくのが安心です。職場のように複数人分をまとめて備蓄する場所でも、コンパクトに収納できるオサメットが向いています。一方、通勤中や外出時の備えとしては、荷物にならないボウメットのほうが持ち歩きやすいはずです。

子供と高齢者向けの選び方

お子さんには、頭囲50〜56cmに対応したオサメットJr.のような子供専用モデルを検討してみてください。ランドセルに入るコンパクトさで、学校の机のフックにも掛けやすいサイズです。高齢者の場合は、着脱のしやすさや重さの負担が少ないボウメットのようなタイプも選択肢になります。防災グッズ全体の優先順位については、防災グッズで本当に必要なものを解説した記事もあわせて参考にしてください。

収納スペース別の比較ポイント

収納場所に余裕がない場合は、A4サイズに折りたためるオサメットが本棚や引き出しにも収まりやすくおすすめです。逆に「収納場所を確保するのも面倒」という方には、身につけて持ち歩けるボウメットのほうが現実的かもしれません。ヘルメット付きの防災リュックについては、防災リュックの選び方を解説した記事でも触れていますので、あわせてご覧ください。

価格帯で比較する防災ヘルメット

価格と安全性のバランスで防災ヘルメットを比較するイメージ
ふくしまの防災 HIH ヒカリネット・イメージ

オサメットの価格は、販売店によって差はあるものの、4,000円前半から5,000円前後が相場です。国家検定に合格した安全性と6年という耐用年数を踏まえると、コストパフォーマンスは決して悪くないと感じています。ボウメットは、オサメットよりも手に取りやすい価格帯で販売されているので、まず1つ試してみたいという方の入り口としても選びやすいと思います。

私が地震のたびに落下物のリスクを考えるにつけ、「頭を守る備えがあるかないか」だけで、いざというときの安心感がまったく違うと感じます。地震の揺れそのものだけでなく、揺れに伴う落下物への備えとして、頭部保護に特化した防災ヘルメットの詳細もぜひ確認してみてください。

オサメットの大口相談はこちら

防災ヘルメットの比較のまとめ

防災ヘルメット比較のポイントを整理します。

  • 防災ヘルメットは、国家検定合格の「本格タイプ」と、日常使いしやすい「簡易タイプ」に大きく分かれる
  • オサメットは国家検定品で自宅・職場の据え置きに、ボウメットは軽量で日常の持ち歩きに向いている
  • 「いらない」と感じる方こそ、まずは軽いボウメットから備え始めるのも一つの方法
  • 家族構成(子供・高齢者)や収納スペースに応じて、2段構えで揃えるのが現実的

数値データはあくまで一般的な目安です。正確な情報は公式サイトでご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

よくある質問

Q. 防災ヘルメットを比較するとき、オサメットとボウメットのどちらを選べばいいですか?

A. 両方を役割分けして使うのがおすすめです。自宅や職場に据え置く本格的な備えにはオサメット、日常的に持ち歩く用途には軽量なボウメットが向いています。予算や収納スペースに応じて、どちらか一方から始めても問題ありません。

Q. 防災ヘルメットはいらないという意見もありますが、本当に必要ですか?

A. 地震による負傷の約3〜5割は家具類の転倒・落下が原因とされています。家具の固定が最優先ですが、それでも防ぎきれないリスクに備える手段として、防災ヘルメットは有効だと考えています。

Q. 防災ヘルメットの国家検定とはどのような基準ですか?

A. 厚生労働省が定める「保護帽の規格」に基づく型式検定で、飛来・落下物用などの区分があります。合格品には「労・検」のラベルが貼付されており、選ぶ際の一つの目安になります。

Q. 子供や高齢者向けの防災ヘルメットはありますか?

A. オサメットには頭囲50〜56cmに対応した子供向けモデル「オサメットJr.」があります。高齢者には、着脱がしやすく重さの負担が少ないボウメットのような軽量タイプもおすすめです。


🛡️ 防災士監修記事

後藤 秀和(ごとう ひでかず)

防災士/株式会社ヒカリネット 代表取締役

2011年3月11日、東日本大震災を福島で経験。「あのとき備えていたら」という後悔をなくすため、防災士資格を取得しHIH(Hope is Here)を設立。防災セット累計出荷20万個超、法人導入実績300社以上。

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この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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