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地震シミュレーションゲーム無料|3日間の行動を今すぐ体験【防災士監修】

地震シミュレーションゲーム無料|3日間の行動を今すぐ体験【防災士監修】

こんにちは。「ふくしまの防災 HIH ヒカリネット」防災士の後藤です。

「地震が来たらどう動くか、ちゃんとわかってる」と思っていても、いざ揺れが来た瞬間に体が動かなかった……という話を、被災者の方から何度も聞いてきました。私自身、2011年3月11日に福島で東日本大震災を経験したとき、頭ではわかっていたはずの行動が、あの激しい揺れの中ではまったく違うものに感じられました。

「知っている」と「できる」の間には、想像以上の差があります。

そこで今回、HIHとして地震シミュレーションゲームを無料で公開しました。ゲームの中で地震発生から3日間を疑似体験しながら、自分の判断を試してみてください。正解できなくても大丈夫です。「あ、このとき自分はどう動くつもりだったっけ」と気づくことが、一番の目的です。

この記事でわかること

  • 地震シミュレーションゲームで「何を・なぜ」体験できるのか
  • 発生直後から72時間、正しい判断のポイント
  • 南海トラフ・首都直下地震を想定した備えの確認方法
  • ゲーム後に見直すべき防災グッズと家族でできる使い方

地震シミュレーションゲームとは何か

地震シミュレーションゲームとは、地震が発生してから避難・生活再建までの一連の行動を、画面上で疑似体験できる防災学習ゲームのことです。実際の被害をリアルに再現するのではなく、「このとき自分ならどう動くか」という判断力を鍛えることを目的としています。

ゲームといっても、楽しさだけを追求したものではありません。消防庁や内閣府が繰り返し伝えてきた「地震発生時の正しい行動」を、実際に選択肢として選びながら体感できる設計にしています。読むだけでは身につきにくい防災知識を、「体験」として積み重ねてもらうことが、このゲームの核心です。

防災士として300社以上の法人備蓄を支援してきた経験から感じることがあります。知識として「頭を守る」「外に飛び出さない」と知っている方でも、いざというとき別の行動をとってしまうことが多い。繰り返しのシミュレーションが、その差を埋める唯一の方法です。

ゲームで学ぶ防災の意味

なぜ「読む」のではなく「ゲームで学ぶ」のか。それには明確な理由があります。

人間の脳は、情報を受け取るだけでは行動に結びつけにくい構造を持っています。災害時に「フリーズ」してしまう現象も、これが原因のひとつです。一方で、自分で選択・判断した経験は記憶に深く刻まれます。ゲームの中で「あの判断は正解だったのか」と振り返った記憶は、実際の場面での行動を引き出す糸口になります。

また、ゲーム形式であれば家族みんなで一緒に取り組みやすいというメリットもあります。「お父さんはこの場面でどうする?」と話し合いながら遊ぶことで、家族全体の防災意識を高めることができます。

3日間サバイバルの全シナリオ

このゲームが体験させてくれるのは、地震発生から72時間(3日間)という時間軸です。この3日間は、防災の世界で「自助が最も重要な時間帯」とされています。

内閣府の指針では、大規模災害時には公的支援物資が届くまでに時間がかかるため、各家庭で最低3日分の備蓄を用意しておくことが推奨されています。南海トラフ巨大地震のような広域災害では、1週間以上の備えが望ましいとされます。

ゲームの中では、以下のような場面の判断を問われます。

  • 揺れた瞬間、まず何をするか
  • 揺れが収まったあと、どう動くか
  • 電気・水道・ガスが止まったとき、何を優先するか
  • 避難所に行くか、自宅に留まるか
  • 食料・水をどう確保し、どう分配するか
  • 情報をどこから取り、何を信じるか

正解が一つとは限らない場面もあります。「絶対的な正解」より「なぜその選択をしたか」を考えることが、実力になっていきます。

地震発生直後にすべき行動

ゲームの最初のシナリオは「発生直後の行動」です。ここで多くの方が迷うのは「とにかく外へ逃げる」か「その場で身を守るか」という判断です。

東京消防庁は「揺れを感じたら、まず身の安全を最優先に行動する。丈夫なテーブルの下や、物が落ちてこない・倒れてこない・移動してこない空間に身を寄せ、揺れがおさまるまで様子を見る」と明示しています(出典:東京消防庁『地震 その時10のポイント』)。

揺れ中に外へ飛び出すと、瓦・窓ガラス・看板の落下に直撃するリスクが高まります。大きな揺れが続くのはせいぜい1分程度。その1分を、頭を守りながら安全な場所でやり過ごすことが、命を守る第一歩です。

近年発生した地震でけがをした人の原因のうち、約30〜50%が家具類の転倒・落下・移動によるものとされています(東京消防庁調査)。揺れているときは家具から離れた空間が安全です。

ゲームの中でこのシーンを体験すると「外に飛び出す」を選んでしまう方が実は多くいます。本能的に「逃げなきゃ」という気持ちが先立つからです。でもゲームで一度失敗すると、次に同じ場面が来たとき「ああ、そうじゃなかった」と体が覚えてくれます。

地震発生時の行動について、場所別にさらに詳しく解説した記事もあわせてご覧ください。

地震が起きた時に取るべき行動は?場所別マニュアルと時間軸の鉄則

避難・備蓄・情報収集の判断

ゲームの中盤以降では、「生き延びるための資源管理」が問われます。食料・水・電源・情報の4つが、72時間を乗り切る鍵です。

水は1人1日3リットルが目安とされています(飲料水2リットル+生活用水1リットル)。3日間で家族3人なら27リットル必要です。ペットボトルで備蓄している方も多いですが、実際には「どこに置いているか」「すぐ取り出せるか」が問題になります。ゲームでは、このような「知っていたが用意できていなかった」状況も再現されています。

情報については、停電中はスマホの充電が切れるとまったく情報が入ってこなくなります。ラジオや手回し充電器が重要な理由が、ゲームを通じてリアルに感じられるはずです。

緊急地震速報のしくみと、スマホ設定で備えをひとつ強化する方法についてはこちらで解説しています。

緊急地震速報の仕組みとスマホ設定を防災士が徹底解説

スコアで気づく自分の弱点

ゲームクリア後には結果が表示されます。ここで大切なのは「何点だったか」より「どのシーンで判断を誤ったか」です。

スコアが低かったシーンは、あなたの備えの「弱点」をそのまま示しています。「情報収集で詰まった」→ラジオや手回し充電器の備えを見直す。「食料管理で失敗した」→ローリングストックを始める。ゲームの結果が、次の具体的な行動につながる仕組みになっています。

家族で一緒に遊んで、それぞれのスコアや判断の違いを話し合うと、防災ミーティングとして非常に有効です。お子さんでも直感的に操作できる設計にしていますので、ぜひ家族全員でチャレンジしてみてください。

地震シミュレーションゲームで備えを点検

ゲームを一度体験したあとは、「自分の現実の備え」と照らし合わせてみてください。このセクションでは、ゲームで想定しているシナリオと現実の備えのつながりを解説します。

南海トラフ地震への備えを確認

2025年3月に内閣府が公表した新たな被害想定では、南海トラフ巨大地震による直接死は最大約29万8,000人にのぼるとされています。さらに、避難生活に伴う災害関連死も2万6,000〜5万2,000人と初めて試算されました。

この数字が示しているのは、揺れや津波だけでなく、「避難後の3日間・1週間をどう生き延びるか」が命を左右するということです。ゲームの中の「72時間サバイバル」は、まさにこの問いへの答えを探す体験です。

南海トラフ地震が想定される地域(静岡・愛知・三重・和歌山・高知・徳島など)に住んでいる方はもちろん、津波浸水想定区域の外にお住まいの方も、停電・断水・物資不足という共通のリスクがあります。ゲームで想定される「ライフラインが止まった3日間」は、日本全国どこに住んでいても起こりうることです。

首都直下地震を想定した行動訓練

東京都防災会議の被害想定(令和4年公表)では、都心南部直下地震(M7.3)が冬の夕方に発生した場合、最大約6,148人が犠牲になるとされています。さらに2025年12月に政府が発表した新たな想定では、最悪の場合1万8,000人という数字も示されました。帰宅困難者は最大約453万人にのぼります。

「帰宅困難者」というシナリオは、ゲームの中でも登場します。職場や外出先で被災し、すぐに家族の元へ帰れない状況で何を判断するか。平時に考えておかないと、パニックの中では正しい選択が難しくなります。

首都直下地震では、帰宅を急いで徒歩で帰ろうとする人が道路に殺到し、緊急車両の通行が妨げられることが懸念されています。「すぐ帰らない」という判断が命を守る場合もあります。

家族で一緒にできる防災ゲーム

このゲームの設計で特に意識したのは、「家族の会話のきっかけにする」という点です。

防災の準備は、どうしても一人でやると「自分だけがわかっている状態」になりがちです。でも実際の災害時は、家族全員が連携して行動する必要があります。「避難場所どこだっけ」「連絡どうしよう」が当日に初めて話し合われるようでは、間に合わないことがあります。

ゲームを家族で同じ画面を見ながらプレイして、「私はこっちを選ぶ」「え、なんで?」という会話が生まれることが一番の価値だと思っています。楽しみながら、家族の防災プランが少しずつ固まっていく。そういう使い方をしてほしいと思って作りました。

小学校高学年以上のお子さんであれば、一人でも操作できます。夏休みや防災の日(9月1日)などに、ぜひ家族で取り組んでみてください。

ゲームのあとに見直したい防災グッズ

ゲームをプレイして「水が足りなかった」「充電器がなかった」という体験をした方は、まず手持ちの防災リュックの中身を確認してみてください。

防災リュックには「最低限これだけは」という構成があります。水・食料(3日分)・懐中電灯またはヘッドライト・モバイルバッテリー・携帯トイレ・救急セット・現金(小銭含む)・ラジオ。この8点がそろっているかどうかが、まず確認のスタートラインです。

HIHの防災セットはこれらをまとめてひとつのリュックに収めています。「買い揃えるのが面倒」「何が入っているかわからない」という方には、セットでの準備がおすすめです。ただし、市販の防災セットはあくまで出発点です。家族の人数・年齢・持病などに合わせて、個別に追加していくことが大切です。

防災リュックの中身の詳細と、家族構成別の選び方はこちらで解説しています。

防災リュックの中身リストと選び方|家族構成別の完全ガイド

地震シミュレーションゲームで今日から始める備え

地震シミュレーションゲームで体験できることは、「知識の確認」と「弱点の発見」のふたつです。ゲームを一度やって終わりにするのではなく、半年に一度・家族が集まるたびに繰り返すことで、備えの精度が少しずつ上がっていきます。

私が東日本大震災を経験して痛感したのは、「備えは道具だけじゃない」ということです。防災グッズが揃っていても、それをどの順番で、誰が、どう使うかが決まっていなければ、いざというときに役立ちません。ゲームは、その「決め方」を練習する場所です。

まず今日、このゲームを5分だけプレイしてみてください。そのあとで「うちの備えで足りないのはどこだろう」と考えてみる。その小さな一歩が、大切な人を守ることにつながります。

今日できる防災チェックリスト

  • 地震シミュレーションゲームをプレイして弱点を確認する
  • 防災リュックの中に水・食料・ライトが入っているか確認する
  • スマホの緊急地震速報の通知設定がオンになっているか確認する
  • 家族と避難場所・連絡方法を話し合う
  • モバイルバッテリーを満充電にしておく

よくある質問

Q. 地震シミュレーションゲームは何歳から遊べますか?

小学校高学年(10歳前後)以上であれば、一人でも操作できる設計にしています。それ以下のお子さんでも、保護者と一緒にプレイすることで防災の話し合いのきっかけになります。対象年齢の制限は設けていません。

Q. 地震シミュレーションゲームは無料ですか?

はい、完全無料でプレイできます。会員登録やアプリのインストールも不要です。スマートフォン・タブレット・パソコンのブラウザからそのまま遊べます。

Q. ゲームのスコアが低かった場合、どう活かせばいいですか?

スコアが低かったシーンが、あなたの備えの弱点を示しています。たとえば情報収集で詰まったならラジオや手回し充電器の備えを見直す、食料管理で失敗したならローリングストックを始めるなど、具体的な行動に結びつけてください。正解よりも「なぜ失敗したか」を考えることが大切です。

Q. 南海トラフ地震と首都直下地震、どちらに備えるべきですか?

どちらも「いつ起きてもおかしくない」とされています。住んでいる地域に関わらず、停電・断水・物資不足という共通のリスクは全国どこでも起こりえます。まず3日分の備蓄と防災リュックの準備を整えることが、どちらの地震にも対応できる基本です。

Q. 地震シミュレーションゲームと実際の防災訓練は違いますか?

役割が異なります。実際の防災訓練は避難経路の確認や消火器の使い方など「体を動かす訓練」に向いています。このゲームは「判断力を鍛える訓練」です。いざというときに頭が働くよう、両方を組み合わせるのが理想的です。

参考情報について
数値データはあくまで一般的な目安です。正確な情報は公式サイトでご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

HIH防災セット|ゲームで気づいた備えを今日整える

地震シミュレーションゲームを体験して、自分の備えに足りないものが見えてきたでしょうか。ゲームで確認した弱点を、実際の備えに変える具体的なステップをご案内します。

あなたの防災度チェック

  • [ ] 揺れた瞬間、頭を守る行動が反射的にできるか
  • [ ] 停電・断水が3日続いても、家族分の水と食料があるか
  • [ ] スマホの充電が切れても情報を取れる手段があるか
  • [ ] 持ち出し袋が玄関にすぐ持って出られる状態にあるか
  • [ ] 家族全員で避難場所・連絡方法を確認しているか

1つでも「×」があった項目が、今日整えるべき備えです。HIHの防災リュック・防災セットは、チェックリストの不足をまとめて補えるように設計しています。

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🛡️ 防災士監修記事

後藤 秀和(ごとう ひでかず)

防災士/株式会社ヒカリネット 代表取締役

2011年3月11日、東日本大震災を福島で経験。「あのとき備えていたら」という後悔をなくすため、防災士資格を取得しHIH(Hope is Here)を設立。防災セット累計出荷20万個超、法人導入実績300社以上。

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