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【ひかりの防災マンガ】停電、そして圏外。スマホがつながらない夜の「正しい過ごし方」

【ひかりの防災マンガ】停電、そして圏外。スマホがつながらない夜の「正しい過ごし方」

いつものようにスマホを見ていた夜、突然やってくる暗闇。もし今、大規模な停電が起きてスマホが圏外になったら、あなたはどうしますか?

「そのうち繋がるだろう」という甘い考えは、情報の命綱を断たれた瞬間、あっという間に恐怖へと変わります。スマホがただの冷たい板になってしまった夜、愛する家族を守るために本当に必要なものとは何なのでしょうか。

目次

あらすじ:暗闇と圏外の恐怖。家族を救ったのは「あの日」の備え

突然のブラックアウト。
平和な日常は、一瞬にして奪われました。頼りの明かりが消え、静寂が部屋を包み込みます。不安で泣き出す小さな我が子を抱きしめ、すぐさまスマホを手に取った主人公。

しかし、画面には信じられない文字が。「圏外」
外の世界がどうなっているのか?逃げるべきなのか、留まるべきなのか?どこにも連絡できず、何もわからない恐怖が押し寄せます。情報を求めて何度もリロードを繰り返しますが、繋がることはなく、ただ貴重なバッテリーが削られていくだけでした。

パニックに陥りそうになった彼女を引き戻したのは、愛する娘の泣き声でした。
そして、夫が以前教えてくれた言葉を思い出します。

「災害時はみんなが一斉にスマホを使うから、『輻輳(ふくそう)』っていう通信渋滞が起きて繋がらなくなるんだ。無理に繋ごうとするとバッテリーの無駄遣いになるよ」

彼女はネットへの依存を断ち切る決意をし、深呼吸。今この子を守るためにすべきことを見据え、スマホを「低電力モード」に切り替えます。

そして、暗闇の中で手にしたのは防災ラジオでした。ノイズ混じりの音声から流れる「大規模な火災などの報告は入っておりません」という確かな情報。状況が「わかる」という事実が、得体の知れない不安を大きく和らげました。

さらに、あの日夫婦で準備しておいた地図アプリの「オフラインマップ」。通信がなくても現在地と避難所がわかる安心感が、暗闇の中で確かな道しるべとなりました。もう、暗闇の読み込みマークに怯えることはありません。

「パパが帰ってくるまで、ここで安全に待っていようね」

しばらくして、玄関のドアが勢いよく開きます。懐中電灯のまぶしい光とともに駆け込んできたのは、待ちわびた夫でした。
「ひかり!みお!…無事か!?」
「うん、二人でちゃんと待ってたよ。備えておいてくれて、ありがとう」

スマホが繋がらない時こそ、日頃の「繋がり(備え)」が私たちを守ってくれる。そう強く実感した、忘れられない夜の物語です。

解決のポイント:通信障害を乗り切る3つのステップ

漫画の中で主人公の焦りを鎮め、安全な行動へと導いた重要なポイントは以下の3つです。

  • 「輻輳(ふくそう)」の理解とバッテリー温存:災害発生直後は通信が集中して繋がりにくくなります。むやみにリロードを繰り返さず、まずはスマホを低電力モードにして貴重なバッテリーを長持ちさせましょう。
  • 通信に依存しない「防災ラジオ」の確保:ネットが使えない時の確実な情報源はラジオです。正しい状況を把握することで、得体の知れない不安やパニックを防ぐことができます。
  • 地図アプリの「オフラインマップ」の活用:事前に自宅や職場周辺のマップをダウンロードしておくことで、ネットが遮断されても道しるべを失わずに済みます。

教訓・まとめ:その「あとで」は永遠に来ないかもしれない

防災の準備を「あとでやろう」と後回しにしていませんか?
しかし、災害は予告なく日常を奪い去ります。いざという時、暗闇の中で情報の命綱であるスマホの電池が切れる恐怖は想像を絶するものです。

今回、母と子を救ったのは、魔法のアイテムではありません。夫との会話で得た「事前の知識」と、ラジオやアプリを用意しておくという「少しの備え」でした。過去の備えが、未来の家族の笑顔を救うのです。

スマホの充電が切れてしまう前に、そして本当に必要になるその前に。
今日、大切な家族を守るための第一歩を踏み出してみませんか?

この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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