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【ひかりの防災漫画】災害時のフェイクニュース~その情報は、誰を救う?~

【ひかりの防災漫画】災害時のフェイクニュース~その情報は、誰を救う?~

大地震が起きたとき、真っ暗闇の中で私たちが一番にすがるのは、手元の「スマホ」ではないでしょうか。家族の安否、避難所の場所、被害の状況……。すべての命綱がその小さな画面に詰まっています。

でも、もしそこに映し出された情報が、あなたと家族を危険に陥れる「罠」だったとしたら?

今回は、災害時のパニックの中でフェイクニュースに直面し、究極の選択を迫られた一人の母親のストーリーをご紹介します。いざという時、あなたならどう行動しますか?

目次

【あらすじ】迫る土砂と、見えない猛獣。暗闇の中で試される決断

激しい揺れが収まった後、突然の停電により部屋は不気味なほどの静寂と漆黒に包まれました。
不安で泣き出しそうな我が子を抱きしめながら、母親の頭にはハザードマップの赤い警告色がよぎります。

「ここは土砂崩れの危険区域だ。今のうちに、小学校の避難所へ向かおう」

そう決意し、防災リュックを背負って家を出ようとしたまさにその時。外出中の夫から、血の気が引くようなメッセージが飛び込んできました。

『外に出ないで!動物園からライオンが逃げたらしい!』

SNSのタイムラインを開くと、「逃げたライオン!?」「危険!」「拡散希望」の文字と、街中を歩くライオンの画像で溢れかえっています。
ここに留まれば、土砂崩れに巻き込まれるかもしれない。でも、外に出れば猛獣が潜んでいるかもしれない……。
暗闇の中、身動きが取れなくなり、絶望と恐怖で足がすくんでしまいます。

しかし、胸に抱いた我が子の小さな体温が、彼女の凍りついた思考を少しずつ溶かしていきました。
「待って。落ち着くのよ。これは本当に『今』起きていること?」

すがるような思いでスマホの画像を拡大し、冷静に観察すると……そこには見慣れない外国語の看板と、海外仕様の車が写っていました。

「日本の風景じゃないわ……!」

災害時のパニック状態では、人々の不安を煽る悪質なデマが増加することを思い出した彼女。すぐに自治体や警察の公式ポータルサイトを確認し、動物逃走の事実がないことを突き止めます。
夫にも「それはデマ!絶対に誰にも回さないで!」と伝え、無事に合流した家族は、正しい情報の光を頼りに安全な避難所へと急ぐのでした。

フェイクニュースから命を守る!解決のポイント

災害時に飛び交うショッキングな噂や画像。パニックに陥っていると、つい信じて「みんなに知らせなきゃ!」と善意で拡散してしまいがちです。しかし、誤った情報は正しい避難行動を遅らせるだけでなく、本当に必要な救助活動の妨げにもなります。

  • まずは「画像に不自然な点(背景の文字、季節感、場所など)がないか」を疑う視点を持つ。
  • SNSの噂を鵜呑みにせず、必ず国や自治体、警察などの「公的機関の公式発表」を確認する

【まとめ】「正しい情報」も、命を救う大切な防災グッズ

災害という先が見えない暗闇の中で、本当に私たちを安全な場所へ導いてくれるのは、懐中電灯の光だけでなく「正しい情報」という光です。

いざという時に焦って情報を探すのではなく、平時である「今」からできる準備があります。
お住まいの自治体の公式LINEやX(旧Twitter)をフォローし、すぐに防災ポータルサイトにアクセスできるようにブックマークしておきましょう。「正しい情報源」を確保しておくことは、水や食料の備蓄と同じくらい、家族の命を守るための強力な備えになります。

この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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