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【ひかりの防災マンガ】残り18%の恐怖。災害時、パパのスマホを殺したのは「会社の通知」だった

デジタルに振り切った罠 

残り18%の恐怖。災害時、パパのスマホを殺したのは「会社の通知」だった

「あとで充電すればいいや」
その一瞬の油断が、もしもの時に家族との繋がりを断ち切る原因になることを、あなたは想像できますか?

今回は、都心の高層オフィスで働くパパ・ゆうたが体験した「通知地獄」と「記憶の消失」という、現代ならではの災害トラブルをご紹介します。

スマホ画面に「応答してください」と表示される通知が暗闇で光るシーン
夜のオフィスで男性がパソコン作業を終え帰宅前にひと息つく場面
スマホの電池残量18%を見て安心する男性のクローズアップ
夜のオフィスで地震発生、男性が机の下へ避難を促す緊迫シーン
激しい揺れの中で机にしがみつく男性と飛び散る書類の混乱
停電したオフィスで社員同士が安否確認する暗い室内の様子
スマホ通知を見つめ不安になる男性の顔のアップ(安否確認システム)
大量の「応答してください」通知に追い詰められる男性と残り12%の電池
焦りで汗をかきながらIDやパスワードを思い出せない男性の極端なアップ
手帳を取り出してアナログで備えを確認する落ち着いた家庭の場面
メモを見ながらスマホでIDとパスワードを入力する男性の自宅シーン
スマホ画面に「送信完了」と表示され安否確認が完了した手元のアップ
安否確認が終わり安堵して椅子にもたれる男性と残り8%のスマホ
家族へ短いメッセージを送ろうとする男性とスマホ画面の入力シーン
夕暮れの窓辺でスマホとメモを持ち備えの大切さを感じる男性の後ろ姿
目次

【あらすじ】残り18%のスマホを襲った「通知の罠」

いつもの残業終わり。ゆうたのスマホのバッテリーは残り18%でした。
「あと30分で電車に乗るし、家で充電すればいいか」
そんな日常の小さな判断ミスが、直後に起きる大地震で命取りとなります。

激しい揺れが収まった直後、ゆうたを襲ったのは余震の恐怖だけではありませんでした。
それは、会社の「安否確認システム」からの執拗な通知音でした。

終わらない通知と、減り続けるバッテリー

「回答してください」「回答してください」「回答してください」

社員が「無事」を報告するまで、自動で再送され続けるシステム通知。
マナーモードにしていても画面が点灯し、バイブレーションが鳴り止まない。
ただでさえ少ないバッテリーが、通知が来るたびにゴリゴリと削られていきます。

「うるさい。止めたい。でも、回答しないと止まらない」

バッテリー残量は12%…10%…。
妻のひかりに「無事だ」と連絡を入れたいのに、そのための電力が、ただのシステム通知に食いつぶされていく焦燥感。

パニックで思い出せないパスワード

通知を止めるにはシステムにログインする必要があります。
しかし、極限の恐怖と焦りの中で、ゆうたの頭からログインパスワードが消え失せていました。

「あれ?以前変えたっけ?」
「くそっ、思い出せない!なんでこんな時に!」

焦れば焦るほど記憶は遠のきます。
デジタルに頼り切っていた現代人が陥る、典型的な「情報の詰み」がそこにありました。

【解決の鍵】デジタルを救ったのは「アナログな備え」

もうダメかと思ったその時、ゆうたを救ったのは、最新のガジェットでもAIでもありませんでした。
それは、防災ポーチに入れておいた「手書きのメモ帳」でした。

そこには、家族で共有したIDとパスワードが記されていました。
震える指でパスワードを入力し、送信完了。
ようやく鳴り止む通知音。

「ノイズが消えた。僕の手の中には、家族のために使える『残り8%』が残された」

ゆうたはその最後の電力を使って、妻へ「無事」と「今日は帰れないが安全な場所にいる」というメッセージを送ることができたのです。

教訓:パスワードは「頭の中」だけ保管しない

今回のエピソードから学べる重要な防災ポイントは以下の2点です。

  • 安否確認システムの仕様を知っておく
    回答するまで通知が止まらないシステムが多いです。「自動配信」はバッテリーを急激に消耗させます。
  • 重要情報は「紙」でバックアップする
    災害時のパニック状態では、普段覚えているはずのパスワードも思い出せなくなります。スマホ自体が破損したり、充電が切れたりする場合も想定し、連絡先やパスワードは「紙」に書いて持っておきましょう。

まとめ:その備えが「家族の声」を届ける

もし、ゆうたがパスワードをメモしていなかったら?
バッテリーは通知音と共にゼロになり、ひかりは夫の安否が分からず、暗闇の中で一晩中不安に震えることになったでしょう。

「備えが、僕の時間を守ってくれた」

あなたのパスワードは、頭の中ですか?それとも、誰かと共有できていますか?
今日、家に帰ったら、大切な情報を「紙」に書き出すことから始めてみませんか。


この記事を書いた人

後藤 秀和(ごとう ひでかず)|防災士・株式会社ヒカリネット 代表
福島県で東日本大震災を経験したことをきっかけに、防災士の資格を取得。
被災経験と専門知識をもとに、本当に役立つ防災用品の企画・販売を行っています。
運営するブランド「HIH」は、個人家庭だけでなく企業・団体・学校にも多数導入され、全国の防災力向上に貢献しています。
被災経験者としてのリアルな視点と防災士としての専門性を活かし、安心・安全な備えを提案しています。

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